畜産物の需給動向

 2 牛肉 


▼消費
14年度の推定出回り量は、国産品は大幅に増加、輸入品はかなりの程度減少し、合計で93万2千トン(2.1%)とわずかに増加。
推定出回り量
 牛肉の推定出回り量は、9年度以降は景気後退感の強まり等から家計消費が伸び悩んだものの、輸入品を中心とした外食・中食等の需要が堅調だったことから前年を上回って推移した。13年度にはBSEの影響で輸入品を中心に消費が落ち込み、輸入品は大幅に減少した。14年度には、国産品は12年度の水準に戻ったものの、輸入品はかなりの程度減少し、合計で93万2千トン(2.1%)とわずかに増加した程度であった(図13、P.70)。
 牛肉の消費構成では、8年度にその他(業務用、外食用)が半数を超え、徐々にシェアを増加させている。(図14、P.67)。
 牛肉需要量の約4割を占める家計消費は、9年度から減少傾向に推移し、13年度はBSEの影響から消費量が大幅に減少した。14年度にはやや回復したものの、1人当たりの消費数量は2,498グラム(6.8%)とBSE発生前(12年度)の8割程度にとどまっている(図15、P.66)。
 量販店での種類別購買数量の構成割合を見ると、9年度から徐々に輸入牛肉の割合が増加している。14年度の輸入品の割合は、米国産が21.3%、豪州産は39.4%となり、合計で60.7%となった(図16、P.68)。