畜産物の需給動向

 5 牛乳・乳製品 


▼小売動向・販売数量(POSレジ通過客数千人当たり)
飲用牛乳等
5年間で加工乳、乳飲料は大幅に減少、 はっ酵乳はわずかに増加

 牛乳は、12年度、13年度は10年度を年々下回っていたが、14年度は10年度と同じ水準まで回復した。
 加工乳は、12年6月末に発生した加工乳等の食中毒事故の影響により毎年落ち込みが激しく、14年度は10年度を43.9ポイントと大幅に下回った。
 乳飲料は、11年度は前年度並みであったが、12年度、13年度は加工乳と同じく食中毒事故の影響により大幅に減少し、14年度は10年度を25.6ポイントと大幅に下回る水準となった。
 はっ酵乳は、11年度まで順調な伸びを示したが、12年度、13年度は減少傾向で推移、14年度は再び増加し、10年度を2.8ポイントとやや上回る水準となった(図26、P.107)。

その他の乳製品
5年間でバター、プロセスチーズは大幅に減少、伸びるナチュラルチーズ

 バターは、12年度以降減少傾向で推移し、14年度は10年度を20.3ポイント下回った。
 ナチュラルチーズは、11年度は増加したが、12年度、13年度は減少し、14年度は再び増加し、10年度を3.1ポイント上回る結果となった。
プロセスチーズは、10年度以降は減少傾向で推移し、14年度は10年度を10.8ポイント下回った。
 アイスクリーム(プレミアムタイプ)は、10年度以降減少傾向であったが、14年度は増加し、10年度を3.0ポイント上回った。
 生クリーム類(植物性油脂由来も含む。)の小売は減少傾向で、14年度は10年度を9.3ポイント下回った(図27、P.118)。