畜産物の需給動向

 2 牛肉 


▼小売価格
国産(和牛および乳牛等)、輸入品、ともに上昇
 国産牛肉の小売価格は、和牛では11年度以降、下降傾向で推移していた。13年度にはBSEの影響で消費者の牛肉離れからさらに低下し、14年度も前年度をわずかに下回った。しかし、牛肉消費の回復と牛枝肉卸売価格の上昇を受けて、15年度には、857円/100g(4.5%)と前年度をやや上回った。輸入品は、原産地価格の高騰により輸入価格が上昇基調にあったことに加えて、米国におけるBSE発生で米国産牛肉の輸入が停止されたことに伴い、米国産では国内在庫の減少による卸売価格の上昇、豪州産では米国産の代替需要が集中したことによる輸入価格等の上昇を受けて、豪州産、米国産ともに前年度を上回った(図24、図25、P.82)。

図24 国産牛肉の小売価格(サーロイン・特売価格)
図25 輸入牛肉の小売価格(サーロイン・特売価格)



資料:農畜産業振興機構調べ
 注:消費税は含まない。

資料:農畜産業振興機構調べ
 注:消費税は含まない。