畜産物の需給動向

 4 鶏肉 


▼生 産
15年度の生産量は、123万9千トン(0.8%)と前年度をわずかに上回って推移
 鶏肉の生産量は、12年度は前年度をわずかに下回ったものの13、14年度はBSE特需に支えられ増加した。15年度には処理羽数、1羽当たりの重量ともに増加したことなどから、前年度をわずかに上回り、年度計では1,238,888トン(0.8%)と3年連続の増加となった。(図4、P.100)。

 食鳥の処理量を種類別にみると、15年の全国の食鳥処理量は、184万2千トンで、そのうちブロイラーは、164万1千トン、その他の肉用鶏(肉用鶏のうち、ふ化後3カ月以上の鶏をいう。地鶏や、銘柄鶏など長期間飼養したものがこれに当たる。)は2万8千トン、廃鶏が16万3千トンとなった。また、その他の肉用鶏は、うずらの羽数が増加したため処理羽数(27.6%)、処理量(7.7%)ともに前年を上回った(図5)。

 ブロイラーの出荷羽数を都道府県別にみると、15年は鹿児島が全体の19%を占め1位となった。次いで宮崎、岩手、青森、北海道の順になった。この順位は前年と変わっていない(図6−1)。

 その他の肉用鶏(地鶏や銘柄鶏など)の出荷羽数をみると、15年は、徳島が21%と最も多く、次いで兵庫が13%、福島が11%、愛知が8%の順となった。(図6−2)。



図4 鶏肉生産量
図5 食鳥の種類別処理量


資料:農林水産省食肉鶏卵課推計
 注:骨付き肉ベース
資料:農林水産省「平成15年食鳥流通統計調査結果の概要」
 注:その他の肉用鶏は肉用鶏のうち、ふ化後3ヵ月以上の鶏をいう。

図6−1 ブロイラーの出荷羽数の上位5県

図6−2 その他の肉用鶏の出荷羽数の上位5県
資料:農林水産省「平成15年食鳥流通統計調査結果の概要」 資料:農林水産省「平成15年食鳥流通統計調査結果の概要」