畜産物の需給動向

 7 飼料 


▼粗飼料の輸入
15年度の粗飼料の輸入量はTDNベースでやや増加

 粗飼料の輸入量(TDNベース)は、昭和60年代以降増加傾向で推移している。15年度には前年度を3.5ポイント上回る131万4千トンとなった(図1、P.123)。品目別の輸入量(製品重量ベース)をみると、近年、ヘイキューブの輸入が減少する一方、高温多湿なわが国では生産が困難な良質乾草の輸入が増加する傾向が見られる。15年度には、乾牧草2,217,770トン(0.3%)、ヘイキューブ393,108トン(▲11.9%)、稲わら(朝鮮半島、中国および台湾から輸入された穀物のわら、殻)165,777トン(前年度の約5倍)となっている。なお、稲わらについては、14年3月に中国から輸入された稲わらからニカメイガが発見されたことにより、輸入が一時停止(15年1月に再開)された(図5、P.124)。

 輸入価格(CIF)は、12年度までは低下傾向で推移したが、13年度以降は円安により上昇に転じた。15年度には円高の進行に伴い低下傾向で推移した(図6、P.125)。


図5 粗飼料の輸入量
図6 粗飼料の輸入価格
資料:財務省「貿易統計」
注1:稲わらは、朝鮮半島、中国および台湾から輸入された穀物のわら、殻である。
 2:製品重量ベース
資料:財務省「貿易統計」