畜産物の需給動向

 2 牛肉 


▼小売価格
国産(和牛および乳牛等)、輸入品、ともに上昇

 国産牛肉の小売価格は、和牛は下降傾向で推移しており、1 3年度にはB S Eの影響で消費者の牛肉離れからさらに低下し、1 4年度も前年度をわずかに下回った。しかし、牛肉消費の回復と牛枝肉卸売価格の上昇を受けて、1 5年度には、やや前年度を上回った。米国におけるB S E発生に伴う米国産牛肉の輸入が一時停止されたことにより、全体的に牛肉が品薄となり、牛肉の枝肉卸売価格が高騰し、それに伴い、1 6年度には9 2 0円/1 0 0g(7 . 4 %)と前年度をかなりの程度上回った。

 輸入品については、豪州産は米国産の代替需要が集中したことや、原産地価格の高騰などによる輸入価格等の上昇を受けて、2 8 9円/1 0 0g (1 6 . 5 %)と前年度を大幅に上回った(図2 3、図24、P.164)。


図23 国産牛肉の小売価格(サーロイン・特売価格)
図24 輸入牛肉の小売価格(サーロイン・特売価格)



資料:農畜産業振興機構調べ
 注:消費税は含まない。

資料:農畜産業振興機構調べ
 注:消費税は含まない。