畜産物の需給動向

 4 鶏肉 


▼生 産
17年度の生産量は、129万3千トンと前年度を4.1%上回る

図4 鶏肉生産量
図5 食鳥の種類別処理量

 鶏肉の生産量は、14年度はわが国でのBSE発生による代替需要から増加した。15、16年度は海外での鳥インフルエンザの発生により、鶏肉輸入量が減少したことなどから前年度をわずかに上回った。17年度も年度計では1,292,981トン(4.1%)となり、5年連続の増加となった。(図4、P.195)。

 

 食鳥の処理量を種類別に見ると、17年の全国の食鳥処理量は189万トンで、そのうちブロイラーは170万2千トン、その他の肉用鶏(肉用鶏のうち、ふ化後3カ月以上の鶏をいう。地鶏や、銘柄鶏など長期間飼養したものがこれに当たる。)は2万6千トン、廃鶏が15万7千トンとなった。また、その他の肉用鶏の処理羽数は27万2千羽(2.3%)、処理量は6千トン(8.3%)で、ともに前年を上回った。(図5)。


図6−1 ブロイラーの出荷羽数の上位5県
図6−2 その他の肉用鶏の出荷羽数の上位5県

 ブロイラーの出荷羽数を都道府県別にみると、17年は鹿児島が全体の19%を占め1位となった。次いで宮崎、岩手、青森、北海道の順になった。この順位は前年と変わっていない(図6−1)。

 

 その他の肉用鶏(地鶏や銘柄鶏)の出荷羽数をみると、17年は徳島が24%と最も多く、次いで福島が9%、宮崎が9%、愛知が8%の順となった。(図6−2)。