畜産物の需給動向

 6 鶏卵 


▼飼養動向
18年2月の採卵鶏の飼養羽数は1億4千万羽(▲0.2%)

図1 採卵鶏の飼養戸数・羽数
図2 採卵鶏の成鶏めす羽数規模別飼養羽数

 採卵鶏の飼養羽数は近年減少傾向で推移しており、18年度は136,916,000羽(▲0.2%)と緩やかな減少となった。
飼養戸数は、飼養者の高齢化、後継者不足、悪臭などの環境問題などから、小・中規模飼養者層を中心に減少の一途をたどっており、18年度は3,610戸(▲11.7%)とかなりの程度減少した。(図1、P.217)

 18年度の1戸当たりの成鶏めす羽数は、小・中規模飼養者層で飼養停止や飼養規模の縮小などによる羽数減少がみられるものの、37,927羽と前年比(13.0%)とかなり増加した。大規模飼養者層において規模の拡大が進んでいることがその要因とされる。

 成鶏めす羽数規模別構成比をみると、「10万羽以上」を飼養する大規模飼養者層の全体に占める割合は、戸数で10.7%のシェアにすぎないが、羽数では60.2%のシェアを占めており、この割合は年々拡大する傾向にある(図2)。



図3  採卵鶏(成鶏めす)の飼養羽数上位5都道府県

   
 18年2月の都道府県別の飼養羽数を見ると、千葉県の8,827,000羽(6.4%)をトップに、愛知県が8,083,000羽(5.9%)と第2位に、そして昨年第1位だった茨城県は鳥インフルエンザの発生などが影響し、第3位と順位を落とした。以下鹿児島県、広島県の順になっている。上位5県で、総飼養羽数の約3割を占めている(図3)。