<%@LANGUAGE="JAVASCRIPT" CODEPAGE="932"%> 畜産 国内編2007年度/畜産物の需給動向 2. 牛肉-消費
畜産物の需給動向

 2. 牛肉 


▼消 費
18年度の推定出回り量は、国産品は前年度並み、輸入品は減少、合計で80万1千トン(▲0.6%)


推定出回り量

図13 牛肉の推定出回り量
図14 牛肉消費の構成割合

 牛肉の推定出回り量は、14年度にはBSEの影響で消費が落ち込んだ13年度から回復傾向で推移し、前年度をわずかに上回った。15年12月、国内消費のおおむね3割を占める米国産の輸入停止により、需要の一部が手当できなかったことなどにより15年度以降は前年度を下回っている。18年度は80万1千トンとなり、前年度に比べて0.6ポイントの低下となった(図13、P.165)。

 牛肉の消費構成は、8年度にその他(業務用、外食用)が半数を超え、徐々にシェアを増加させていたが、15年度以降は前年度をわずかに下回った。逆に家計消費は、15年度以降は前年度をわずかに上回っている。(図14、P.162)。



図15 牛肉の家計消費量(1人当たり)

 牛肉需要量の3割以上を占める家計消費は、14年度は、BSEの影響から大幅に減少した13年度からやや回復したが、15年度以降は減少傾向で推移した。18年度には1人当たりの消費数量は2,192グラム(▲2.3%)とわずかに減少した(図15、P.161)。



18年度の肉用子牛生産者補給金、第2、第4四半期で全品種交付なし

 18年度の肉用子牛生産者補給金の交付状況は、第1四半期は「その他の肉専用種」、第3四半期は「その他の肉専用種」および「乳用種」に交付されたが、第2四半期および第4四半期は5品種すべてにおいて保証基準価格を上回った。平成17年度は、第3四半期のみ15年ぶりに全品種で発動がなかったが、18年度も肉用子牛価格の上昇傾向が続いた。

 肉用子牛価格は、肥育コストに直結することから、枝肉卸売価格に強く影響される。米国産牛肉は18年7月から輸入が再開されたものの、それまで輸入禁止が続いたことから枝肉卸売価格は品薄高が続いた。このことで肥育農家の導入意欲が高まり、肉用子牛価格も全品種において高値傾向で推移している。