<%@LANGUAGE="JAVASCRIPT" CODEPAGE="932"%> 畜産 国内編2007年度/畜産物の需給動向 3. 豚肉-小売価格
畜産物の需給動向

 3. 豚肉 


▼小売価格
18年度の小売価格、国産、輸入ものともに上昇


図23 豚肉の小売価格(ロース)
図24 豚肉の小売価格(もも)

 「ロース」の小売価格は、18年度は、国産品は246円/100g(1.6%)、輸入品は171円/100g(1.7%)となった。特に、15年度以降は、ロースの荷余り感から輸入品の価格は2年連続して下降していたが、18年度はどちらもわずかに値を上げた。(図23、P.194)

 また、もも肉については、18年度は国産品166円/100g(0.0%)、輸入品については、134円/100g(▲2.2%)となった。国産もも肉の価格は、ほぼ横ばいを続けていたが、輸入もも肉は、15年度以降上昇傾向にあったが、わずかに値を上げた(図24、P.194)。



主要食肉卸売市場の豚取引頭数が減少

 と畜場は、と畜場法に基づき、食肉卸売市場に併設された「食肉卸売市場(中央卸売市場、指定市場)併設と場」、昭和35年以降国の助成により設置されたと畜設備を有する食肉流通施設である「食肉センター」、その他のと畜場とに分けられる。

 平成17年畜産物流通統計によると畜場の数は204場(食肉卸売市場併設と畜場27、食肉センター72、その他のと畜場105)となり、このうち、年間10万頭以上を取り扱うと場は65場であった。

 17年の豚のと畜頭数取扱シェアは871万頭(53.6%)を取り扱う食肉センターがトップで、次いでその他のと畜場が474万頭(29.2%)食肉卸売市場279万頭(17.2%)となった。

 18年度の速報値から推計すると、食肉卸売市場のシェアはさらに低下し、13.8%となった。年々減少する入荷頭数により、集荷競争も激化し、食肉卸売市場の運営が厳しくなっているといわれている。

 食肉卸売市場などの豚取扱頭数の低下は、市場取引を出荷の主体とする養豚農家の戸数減少が最大の要因であるが、18年度は特に、複合感染症の発生などから育成率の低下による出荷頭数の減少や運賃コスト低減のための地元相対取り引きなどの増加が考えられる。

食肉卸売市場での豚取引頭数のシェア