<%@LANGUAGE="JAVASCRIPT" CODEPAGE="932"%> 畜産 国内編2008年度/畜産物の需給動向 3. 豚肉-輸入
畜産物の需給動向

 3. 豚肉 


▼輸 入
輸入量は2年ぶりに増加して、75万5千トン



 輸入豚肉は、外食、中食、加工仕向けなどを中心に業務用の需要が旺盛なことから、冷凍品を中心に増加傾向で推移してきた。しかし、18年度以降、EU域内の流通の変化やロシアの需要拡大を受け、冷凍品の主要輸入相手国であるデンマークからの輸入が大幅に減少した。19年度の豚肉輸入量は、前年度をわずかに上回る755千トン(2.4%)となった。内訳は、冷蔵品239千トン(6.4%)、冷凍品516千トン(0.7%)となった(図4、参考資料P39)

 国別輸入量の推移を見ると、19年度は、米国278千トン(6.5%)、カナダ165千トン(6.6%)と前年度をかなりの程度上回った。一方、デンマークは152千トン(▲9.0%)続くチリが44千トン(▲12.2%)となった。 輸入量を大幅に伸ばしたのはFTA協定(自由貿易協定)が合意され、19年度65千トンの特恵輸入枠のあるメキシコで前年度比22.1%増の50千トンが輸入された(図5、参考資料P40)


 豚肉調製品(豚の肉またはくず肉のみから成るものを除く。)やソーセージ類は、豚肉の輸入に緊急措置が発動され基準輸入価格が引き上げられた場合でも、定率関税で輸入することができ、また、国産品よりも低価格であるため、増加傾向で推移している。19年度は、前年度に引き続き国産品の加工仕向け部位の価格が高水準にあったことなどから、直接、豚肉調製品やソーセージ類を輸入する動きがあったものと思われる。主な輸入相手国は、中国、米国、タイなどとなっている(図6)