畜産物の需給動向

 2. 牛肉 

▼輸 入
20年度の輸入量は、46万9千トン(1.4%)と前年をわずかに上回る

図3 牛肉の輸入量
図4 牛肉の国別輸入量

 輸入量は、カナダや米国におけるBSE発生に伴う輸入停止措置の影響により16年度は前年度を大幅に下回った。17年度以降は増加に転じ、19年度は前年をわずかに下回ったものの、20年度は米国産の増加傾向にあることなどから47万トン(1.4%)とわずかに増加した。

 国別では、BSEの発生により一時停止していた北米産の輸入が18年度の再々開後19年度以降増加傾向にあり、20年度は5万6千トン(54.3%)と前年度を大幅に上回った。このため、輸入牛肉の約8割を占めている豪州産(▲3.8%)は2年連続で前年を下回り、ニュージーランド産(▲4.4%)についても減少した。一方、その他の国(11.8%)からの輸入は19年度に続き増加した(図3、4、参考資料P23〜25)。