畜産物の需給動向

 2. 牛肉 

▼消 費
20年度の推定出回り量は、国産品、輸入品とも前年並み、合計で82万5千トン(0.0%)

推定出回り量
図5 牛肉の推定出回り量

 牛肉の推定出回り量は、15年12月、国内消費のおおむね3割を占めた米国産の輸入停止により、需要の一部が手当できなかったことなどから15年度以降は前年度を下回って推移していた。しかし、19年度は米国産牛肉の輸入量回復などを背景に増加に転じ、20年度は前年同の82万5千トンとなった(図5、参考資料P20)。


図6 牛肉の家計消費量(1人当たり)

 牛肉需要量の3割以上を占める家計消費は、15年度以降は減少傾向で推移した。19年度には下げ止まったものの、20年度は国内景気の後退に伴う消費の減退などから、2,150g(▲1.9%)と前年度をわずかに下回った。(図6、参考資料P16)。