畜産物の需給動向

 8. 輸出 

▼牛 肉
冷凍牛肉の輸出量は大きく伸びる

 日本では、2000年3月に口蹄疫が発生し、また2001年にBSEが発生し、多くの国が日本からの牛肉輸入を中止した。その後、口蹄疫について清浄化が宣言され、BSEについても状況が改善されたが、一部の国では日本からの牛肉輸入を中止したままである。2005年末に米国が輸入を再開し、香港も2007年5月に輸入を再開した。また、2008年1月にマカオ当局が日本産牛肉の輸入解禁を公表した。


冷蔵牛肉 財務省「貿易統計」より(以下同じ)
統計番号0201.30-000
冷凍牛肉 統計番号0202.30-000

 一時、輸出がほとんど途絶えていたが、近年、大きく伸びた。しかし、2008年度の輸出量は前年度を下回り、米国と香港のシェアが逆転した。

 2008年度の輸出量は大きく伸び、前年度の3倍近くになり、冷蔵牛肉以上の数量となった。依然として、ベトナム向けが中心となっている。

図1 冷蔵牛肉の輸出
図3 冷凍牛肉の輸出
図2 冷蔵牛肉の輸出先(2008年度)
図4 冷凍牛肉の輸出先(2008年度)