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豪州農業資源経済科学局、穀物・油糧種子の生産見通しを発表.

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2011/12年度における小麦の作付面積は増加の一方、生産量は減少見込み

 豪州農業資源経済科学局(ABARES)は3月上旬、穀物および油糧種子の生産見通しを発表した。
  2011/12年度(7月〜6月)について、小麦の作付面積は、価格が堅調に推移することおよび主産地における土壌の水分含有量が高いことから、前年度比3%増の1,380万ヘクタールと見込んでいる。一方で、生産量については、多くの地域で記録的な高水準となった2010/11年度と比較して単収が落ち込むことから、2,400万トン程度に減少すると見込まれる。また、2011/12年度の輸出量については、前年度並みの1,650万トンと予測される。
 大麦については、作付面積が前年度比3%減の400万ヘクタール弱、生産量が同5%減の見込みである。これは、2010/11年度に記録的な高単収となったニューサウスウェールズ州、ビクトリア州および南オーストラリア(SA)州における単収が、記録的な水準となった2010/11年度に比べ平年並みに戻ることによる。
穀物および油糧種子の生産見通し

穀物・油糧種子とも中期的には増産の見込み

 2015/16年度までの5年間の中期見通しでは、穀物および油糧種子の年平均作付面積は2,400万ヘクタール弱と見込まれている。2015/16年度の生産量は、2011/12年度から2%増加し、4,500万トンに達する見込みである。このうち、小麦は、気候条件に恵まれ、2009/10年度までの干ばつの年を除いた直近5年の水準になるとしている。
 また、小麦の輸出については、2015/16年度には1,700万トンに達すると見込まれる。
【伊藤 久美 平成23年4月20日発】
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