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韓国、繁殖用母豚などの無税枠を新設、豚肉は関税割当を延長

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 韓国企画財政部は6月21日、高騰が続く物価を安定させるため、関税割当を適用している108品目のうち、6月末で適用期間が終了する46品目中35品目に関して、12月末まで延長することを発表した。
 さらに、原材料不足から輸入価格が上昇した14品目に対して、新たに関税割当を適用することとし、今回の追加措置により12月末までに関税削減の対象となる品目は計111品目となった。
 韓国では、口蹄疫の影響で豚肉の供給不足に陥り、ここ数カ月価格の高騰が続いている。このため、豚肉については13万トンの割当数量が7月より新たに設定しなおされた。また、追加された輸入無税枠には、繁殖用母豚3万1000頭が適用されており、これは養豚農家の負担を軽減するために導入されたものである。今後は各種飼料原料の輸入緩和措置も追加される予定であり、キャッサバペレットおよび油脂類は税率が引き下げられ、根菜は割当数量が拡大されることとなっている。
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【木下 瞬 平成23年6月23日発】
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