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2011年畜産物生産費は飼料価格上昇に伴い前年より上昇(韓国)

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2011年の生産費

 平成24年5月30日、韓国の統計庁から2011年の畜産物(牛・豚・鶏)の生産費が公表され、飼料価格上昇に伴い前年より全品目で上昇していることがわかった。
 公表された生産費の概要は以下のとおりである。
 
1 生産費
 飼料価格高騰により、牛・豚・鶏のいずれの畜産品目でも前年より上昇した。
 繁殖牛(韓牛)が1頭当たり3061千ウォン(約21万7千円:100ウォン=7.08円(2012年6月末TTS))で前年比13.7%高、肥育牛(韓牛)が生体600kg当たり5691千ウォン(約40万3千円)で同9.9%高、肉用牛が生体600kg当たり4021千ウォン(約28万5千円)で同6.7%高、乳用牛が1リットル当たり718ウォン(51円)で同12.0%高、養豚が生体100kg当たり302千ウォンで同22.0%高、採卵鶏が卵10個当たり1267ウォン(90円)で11.9%高、ブロイラーが生体1kg当たり1377ウォン(97円)で2.7%高であった。
2 飼料費
 繁殖牛(韓牛)が1頭当たり1444千ウォン(約10万2千円)で前年比20.3%増、肥育牛(韓牛)が生体600kg当たり2286千ウォン(約16万2千円)で同16.8%増、肉用牛が生体600kg当たり2332千ウォン(約16万4千円)で同7.4%増、乳用牛が1リットル当たり442ウォン(31円)で11.0%増、養豚が生体100kg当たり151ウォン(約1万7百円)で14.3%増、採卵鶏が卵10個当たり729ウォン(52円)で12.6%増、ブロイラーが1kg当たり830ウォン(59円)で4.2%増であった。
 また、生産費に占める飼料費の割合は、繁殖牛(韓牛)が1頭当たり47.2%、肥育牛(韓牛)が生体600kg当たり40.2%、肉牛が生体600kg当たり57.8%、乳用牛が生体600kg当たり61.6%、養豚が生体100kg当たり50.0%、採卵鶏が卵10個当たり57.5%、ブロイラーが1kg当たり60.1%となった。

飼料消費量に占める輸入トウモロコシ4割強

 韓国飼料協会(KOFEED)によると、2008年の全畜種の飼料消費量は16,183千トンで、うち飼料用とうもろこしが6,892千トン(42.6%)となっている。飼料用トウモロコシは、すべて輸入で賄われていることから、この価格が上昇すれば生産費に直接的に影響が出る構造となっている。

統計表

【宗政 修平 平成24年7月5日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
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