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11月のトウモロコシ輸出量が再び過去最高記録を更新(ブラジル)

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 11月のトウモロコシ輸出量が391万4500トン(前年同月の3.3倍)となり、4カ月連続で単月の輸出量が過去最高の記録を更新した。これは、干ばつによる米国産トウモロコシの価格高騰により、調達先が南米へシフトしていることやブラジルのトウモロコシ供給量が前年度に比べ増加しているためとみられる。11月の輸出額は10億7160万ドル(890億4996万円:1ドル=83.1円)、輸出単価は1トン当たり273.8ドル(2万2753円)(前年同月比3.8%安)となった。2012年1〜11月の輸出量はすでに1698万3000トンとなり、過去最高であった2007年(通年)の1091万トンを大幅に超えている。
図1
 参考 10月のトウモロコシ輸出量が過去最高記録を更新(ブラジル)
     10月のブラジル産トウモロコシの米国向け輸出が20万トンを超える(ブラジル)

  一方、大豆の輸出は8月以降、前年同月を3〜4割ほど下回って推移していた。11月の輸出量は、同85.3%減の90万6900トンとさらに前年同月を下回る水準となっている。これは2011年11月〜2012年1月にかけて、ラニーニャ現象の影響による干ばつで主要生産地域の生産量が大幅に減少したことにより大豆価格が急騰したが、上半期の輸出が落ちなかったことによって、在庫水準が低下したことが原因とみられる。
 しかし、現在栽培中の2012/13年度産(10月〜翌9月)の大豆の収穫が始まる年明け以降、再び輸出量は増加に転じると見込まれる。
図2
【岡 千晴 平成24年12月5日発】
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