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2012年、牛肉輸入量は、前年の3倍に急増 (中国)

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輸入量は6万トン超

 2012年の冷凍牛肉の輸入量は、前年の3倍となる6万525トンと急増していることがわかった。
 主な輸入国を見ると、豪州産が前年の4倍弱の2万6446トンと大幅に増加し、昨年に続き首位となった。次いで、ウルグアイ産が前年の2倍となる1万4497トン、ブラジル産が同じく4倍強の8705トン、ニュージーランド産が3倍弱の7456トンと続いている。
 2013年に入っても、増加基調は継続し、1月と2月の合計輸入量は、前年同期比で7倍となる2万6857トンと、年初2カ月間で2012年の輸入量の4割の輸入量となった。輸入先国別の状況をみると、昨年末のBSE発生を受けて、現在、中国はブラジル産牛肉の輸入を停止していることから、豪州産、ウルグアイ産およびニュージーランド産からの輸入が進み、3カ国で全体の9割を超えるシェアとなった。
表 冷凍牛肉の国別輸入量の推移

 国内の牛肉価格が高水準で推移するなか、牛肉の平均輸入価格は、7月以降、下落基調に転じ、10月には1キログラムあたり22.1元(332円)まで下落した。その後は、比較的高額な豪州産の輸入も増加したことなどにより、若干戻しがあったものの、25元(375円)前後安定的に推移しており、中国元高などを背景に、輸入価格の引き下げも、輸入牛肉の増加の一因となったものと考えられる。
図
【山ア 博之 平成25年3月29日発】
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農畜産業振興機構 国際調査グループ (担当:山ア 博之)
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