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ブロイラー生産者価格が下落(ブラジル)

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 前年後半から上昇を続けていたブラジルのブロイラー生産者価格は、3月末から急速に下落し、4月末日時点で生体1キログラム当たり1.8レアルとなった。この価格は、年当初の同3.0レアルと比べると40.0%安である。価格下落の要因として、南米の豊作見通しにより高止まりしていた飼料穀物価格が落ち着きを見せたことで鶏肉生産が増加する一方、小売価格は依然として高止まりしていることから需要が減退しており、この結果、供給過剰となっているためとみられる。
図1

ブロイラー生産コストも下落

 ブラジル農牧研究公社(EMBRAPA)によると、2013年3月のブロイラー生産コストは生体10キログラム当たり19.3レアルとなった。前年同月比では4.9%高だが、2012年で最も高かった8月の同23.8レアルと比べると18.9%安となっている。これは2012年に高騰した飼料穀物価格が、いまだ例年よりは高い水準にあるとはいえ、落ち着きを見せているためである。ただし、ブロイラー生産者価格が急速に下落し生産コストに迫りつつあることから、生産者は厳しい状況にあるとしている。
図2
【岡 千晴 平成25年5月2日発】
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