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ブラジル農務省が農業生産に関する2022/23年度までの長期予測を発表

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 ブラジル農務省戦略管理室(AGE/MAPA)は7月、過去の国内外の関係機関のデータに基づく独自の算出方法により、2022/2023年度(7月〜翌6月)までの主要農畜産物の生産予測を公表した。

トウモロコシ、大豆、食肉、砂糖を中心に生産量の大幅な増加を予測

 主要農畜産物の生産量は、2012/13年度〜2022/23年度までの10年間でいずれも大幅に増加すると予測している。2022/23年度の飼料穀物生産量を見ると、トウモロコシは対2012/13年度比で20.0パーセント増の9362万トン、大豆は同21.8パーセント増の9925万トンを見込んでいる。また、食肉では鶏肉が同46.4パーセント増の2058万トン、牛肉は同22.5パーセント増の1094万トン、豚肉は同20.6パーセント増の429万トンと予測している。さらに、砂糖については同22.5パーセント増の4451万トンと大幅な増加を見込んでいる。
 トウモロコシ、大豆および砂糖の原料であるサトウキビは、いずれも作付面積の増加を見込んでいる。2022/23年度の作付面積は、トウモロコシが1667万2000ヘクタール(同6.3%増)、大豆は3444万7000ヘクタール(同24.3%)、サトウキビは1073万4000ヘクタール(同26.5%増)に達するとみている。トウモロコシの作付面積の増加率は、過去10年の作付面積の増加率(15.3%増)を約9ポイント下回る6.3パーセントで推移すると予測しているものの、近年の品種改良などによる生産性の向上により、生産量は前述のとおり大幅な増加予想となっている。
 また、大豆の国際価格が堅調に推移している中で、トウモロコシの主要生産州である中西部のマットグロッソ州と南部のパラナ州などの二期作生産可能地域では、第一期作に大豆を作付けする農家戸数が引き続き増加傾向で推移すると見込んでいる。
ブラジル
【米元 健太 平成25年7月29日発】
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