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育児用粉乳業界で再編、3分の1超のメーカーが淘汰(中国)

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 国家食品薬品監督管理総局(SFDA)は5月30日、国産育児用粉乳生産許可証更新への審査・再審査の進捗状況を公表した。これによると、生産許可証を取得したメーカーは国内133社のうち82社となった。
 一方、審査に不合格となったメーカーは全体の3分の1超の51社で、その内訳は、14社が育児用粉乳生産から原料粉乳生産に転換する。また、5社は生産が当面停止され、9社は育児用粉乳生産から撤退する。残りの23社は、審査の延長を申請している。
 
 SFDAは昨年12月、「育児用粉乳の生産に関する許可条件についての審査細則(2013年改正版)」(http://www.sda.gov.cn/WS01/CL1617/95415.html) を公布し、育児用粉乳の原料となる生乳の検査体制、品質管理、粉乳の生産工程管理などの基準を厳格化した。さらに、育児用粉乳を生産する全ての国内メーカーに対し、今年5月31日までに新基準に基づく生産許可証に更新するよう義務付けた。
 審査に不合格となったメーカーは育児用粉乳の生産中止を命令されるが、最大2年間の猶予期間が与えられ、当該期間内に基準を満たせば、生産再開が認められる。
【木下 瞬 平成26年6月3日発】
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