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欧州委、新たな販売促進プログラムを採択(EU)

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 欧州委員会は、4月21日付で新たな農産物販売促進策の承認を発表した。全体で41件(事業費:1億3000万ユーロ(174億2000万円:1ユーロ=134円))となり、うち12件(6カ国、事業費:3716万ユーロ(49億8010万円))が畜産物に関連した内容となっている。なお、乳製品と食肉はそれぞれ6件(3カ国)ずつとなっており、事業費は乳製品が2439万ユーロ(32億6822万円)、食肉が1278万ユーロ(17億1188万円)である(表)。
 これらの販促プログラムは、半額を欧州委員会の農業予算から、残りを事業実施国の公共あるいは民間からの拠出により運営される取り組みであり、2015年半ばから開始される予定としている。
 EUでは、2015年3月をもって、生乳の生産調整を目的とした制度である生乳クオータが終了したが、制度廃止に当たり、欧州委員会は補足的な対策を打ち出してはいない。しかし、今回採択した乳製品を対象とした販促プログラムの全てはEU域外を対象としたものであり、輸出需要を強化することで、乳製品市場の安定を図るものとみられている。
表
【宅間 淳 平成27年5月1日発】
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農畜産業振興機構 調査情報部 国際調査グループ (担当:宅間 淳)
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