畜産 畜産分野の各種業務の情報、情報誌「畜産の情報」の記事、統計資料など

ホーム > 畜産 > 海外情報 > 2015年 > 米国における高病原性鳥インフルエンザ発生状況―米国での2015年以降の発生は200件を超える―(米国)

米国における高病原性鳥インフルエンザ発生状況―米国での2015年以降の発生は200件を超える―(米国)

印刷ページ
 米国農務省動植物検疫局(USDA/APHIS)が6月3日から6月17日までの間に、新たに公表した鳥インフルエンザの発生確認状況は以下の通り。鳥インフルエンザは、6月10日以降、発生が確認されておらず、終息に向かうかと見られていたが、17日の発生確認により、まだ終息していないことが明らかとなった。USDAによれば、これまでに感染が確認された農場の総羽数は4800万羽を超えており、このうち3100万羽超がアイオワ州での事例となっている。
 なお、本情報では、H5N2亜型高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)について記載する。

【6月3日】
・アイオワ州:111万5700羽を飼養する商業規模の養鶏農場のほか、2万6200羽を飼養する商業規模の七面鳥農場ほか1件で発生を確認。
・ミネソタ州:3万7000羽を飼養する商業規模の七面鳥農場ほか1件で発生を確認。

【6月4日】
・アイオワ州:4万2200羽を飼養する商業規模の七面鳥農場ほか1件で発生を確認。
・ミネソタ州:41万5000羽を飼養する商業規模の養鶏農場ほか、2万4800羽を飼養する商業規模の七面鳥農場で発生を確認。
・ネブラスカ州:裏庭飼育の各種混合農場(飼養羽数は調査中)で発生を確認。

【6月5日】
・ミネソタ州:4万4000羽を飼養する商業規模の七面鳥農場ほか1件で発生を確認。

【6月9日】
・アイオワ州:2500羽を飼育する野鳥飼育場で発生を確認。

【6月17日】
・アイオワ州:100万羽を飼養する商業規模の養鶏農場で発生を確認。

 なお、疾病対策センター(CDC)は、野鳥、裏庭養鶏場、商業規模の家禽農場におけるH5型のHPAIが人に感染するリスクは低いとしており、現在まで、このウイルスによる人への感染は報告されていない。
発生州
発生一覧
【野田 圭介 平成27年6月18日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-9533