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USDA、農畜産物等の長期需給見通しを公表(米国)

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 米国農務省(USDA)は、2016年2月18日、米国の農畜産物等の長期需給見通し(Long-Term Agricultural Projection)を公表した。

トウモロコシ

 これによると、2025/26年度(9月〜翌8月)の米国のトウモロコシ生産量は、生産技術の改良などによる単収の増加により2015/16年度比9.1%増の149億ブッシェル(3億7846万トン)と見込まれている(表1)。
 国内消費量と輸出量を合計した総消費量は、国内食肉生産の増加を背景とした飼料等向け、世界的な飼料需要の増加を背景とした輸出が増加することから、同9.3%増の149億2500万ブッシェル(3億7910万トン)と見込まれている。
 この結果、在庫率(在庫量/消費量)は低下し、生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり3.75米ドル(1キログラム当たり18円:1米ドル=122円)とわずかな上昇が見込まれている。
16.02.25 海外情報 表1

大豆

 2025/26年度の大豆生産量は、技術改良などによる単収の増加により、2015/16年度比2.1%増の40億6500万ブッシェル(1億1057万トン)と見込まれている(表2)。
 総消費量は、国内消費および輸出がともに増加することから、同9.5%増の40億9400万ブッシェル(1億1136万トン)と見込まれている。国内消費量の増加要因は、食肉生産の増加に伴う飼料需要の増加や、菜種かすおよびDDGS(トウモロコシ蒸留かす)の生産量減少などによる代替需要の増加とされている。また、輸出の増加要因は、中国を中心とした世界的な大豆需要の高まりによるものとされている。
 生産者平均販売価格は、需要の増加に伴う在庫率の低下により、同5.1%高の1ブッシェル当たり9.35米ドル(1キログラム当たり42円)と見込まれている。
16.02.25 海外情報 表2

牛肉

 2025年の牛飼養頭数は、草地状態の改善により生産者の牛群拡大意欲が向上するため、2015年比8.5%増の9740万頭と見込まれている(表3)。このうち、肉用経産牛は同11.9%増の3320万頭とみられている。牛肉生産量は、飼養頭数の増加に加え、と畜時生体重が増加することから、同18.0%増の1272万6000トンと見込まれている。
 国内消費量は、牛肉生産量の増加により牛肉価格が下落することから、増加傾向で推移し、2025年には同11.9%増の1268万1000トンに達するとみられている。また、輸出量は、増産に後押しされ、メキシコやカナダ、アジア向けなどを中心に増加し、同52.9%増の154万2000トンとなる見込みである。
16.02.25 海外情報 表3

豚肉

 2025年の豚飼養頭数は、飼料コストがわずかに上昇するものの、豚肉需要の高まりに対応して、分娩母豚頭数や1腹当たり子豚生産頭数が増加することにより、2015年比6.6%増の7223万7000頭と見込まれている(表4)。また、豚肉生産量は、飼養頭数および枝肉重量の増加により、同13.4%増の1261万5000トンと見込まれている。
 国内消費量は、増産による価格低下が見込まれることから、同10.4%増の1027万7000トンと見込まれている。また、輸出量は、増産に後押しされて、同25.1%増の283万5000トンと見込まれており、特に、アジアやメキシコが重要な輸出先と位置づけられている。
16.02.25 海外情報 表4

鶏肉

 2025年の鶏肉生産量は、飼養羽数と処理時生体重が増加するとみられることから、2015年比12.5%増の2029万トンと見込まれている(表5)。
 国内消費量は、生産量の増加により低価格で推移するとみられることから、同10.1%増と見込まれている。また、輸出量については、2014年末に発生した高病原性鳥インフルエンザにより複数の国が禁輸措置を講じたことで2015年に減少したものの、その後は増加傾向で推移するとみられており、2025年には、同26.7%増の369万3000トンと見込まれている。
16.02.25 海外情報 表5

牛乳・乳製品

 2025年の乳牛の飼養頭数は、2015年比0.4%増の935万頭とわずかな増加が見込まれている(表6)。一方、1頭当たり年間乳量は、生産技術および遺伝的改良の進展により、増加が見込まれている。この結果、2025年の生乳生産量は、同22.9%増の1億1581万8000トンと見込まれている。
 国内消費量は、人口の増加により、同20.9%増の1億1169万1000トンと見込まれている。特に、チーズの消費量は、加工調理済み食品や外食による消費拡大により、増加が見込まれている。一方、牛乳の1人当たり消費量は、引き続き減少傾向で推移するとしている。
 輸出量については、中国向けの減少やロシアの禁輸措置を背景としたEU産との競合などにより2015年は減少したが、脱脂粉乳などを中心とした需要拡大により、2025年は、同54.4%増の616万9000トンと大幅な増加が見込まれている。
16.02.25 海外情報 表6
【渡邊 陽介 平成28年2月25日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-4397



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