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酪農家収支、乳価安に伴い悪化(豪州)

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 豪州資源環境経済局(ABARES)が発表した、2015/16年度(7月〜翌6月)の豪州の酪農家手取りは、10万1000豪ドル(808万円:1豪ドル=80円)(前年度比35.3%減)と、前年度を大幅に下回った(表)。
表 豪州酪農化の収支動向の推移
 内訳を見ると、収入の部(表の(1))については、74万1000豪ドル(5928万円、同5.8%減)とやや減少した。これは、主に生乳出荷による収入が同6.2%減とかなり減少したためであるが、背景には乳製品国際価格の低迷に伴う生産者支払乳価の引き下げと、増産意欲の減退に伴う生乳生産量の減少があるとみられる。
 また、支出の部(表の(2))については、64万豪ドル(5120万円、同1.5%増)とわずかに増加した。これは、肥料価格や地代、燃料代は前年度よりも安くなったものの、支出の3割近くを占める乾草の価格が、エルニーニョ現象による乾燥気候の影響から、同10.8%高とかなりの程度高騰したことが背景にあるとみられる。
 地域別に見ると、主産地のマレー地方をはじめとするビクトリア州では、飼養頭数は増加したものの、1頭当たり乳量が10%程度減少しており、豪州全体の生乳生産量にも影響した。その他の州では、生乳生産量はわずかに増加したものの、生産者支払乳価が下落したことを受けて、酪農家の収入は減少した。
 こうした結果を受け、今年度は、酪農家の27%(同7ポイント増)が「生産コストを賄いきれないほどの赤字」となったとされており、それ以外の酪農家の間でも、新規投資や追加雇用といった支出を手控える動きが多くみられている。
【竹谷 亮佑 平成28年8月18日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-9532



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