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フォンテラ社以外の乳業メーカーも、乳価引き上げを発表(NZ)

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 ニュージーランド(NZ)では、最大手の酪農協系乳業メーカー(集乳シェア85%)であるフォンテラ社が、11月18日に生産者支払乳価の見込みを乳固形分1キログラム当たり6.00NZドル(504円、1NZドル=84円)に引き上げると発表して以降、他の乳業メーカーも続々と乳価の引き上げを発表している。

 NZ第3位の集乳シェア(約3%)を有し、育児用粉乳など高付加価値乳製品の輸出に特化しているシンレイ社は同月29日、生産者支払乳価を同5.00NZドル(420円)から、(フォンテラ社と同額の)同6.00NZドル(504円)に引き上げると発表した。
 同社の公式発表によると、今回の引き上げは、NZとEUの減産基調を受け、乳製品国際価格の上昇が続いていることを反映したものであるとしている。一方、世界的な乳製品需要をけん引してきた中国について、需要は回復傾向にあるものの、中長期的には予断を許さないとし、引き続き注視していきたいとしている。

 また、第2位の集乳シェア(約6%)を有し、粉乳類を主に製造しているオープンカントリーデーリー社も12月2日、乳製品国際相場の見通しが明るいとして、生産者支払乳価を同4.25〜4.45NZドル(357〜374円)から同5.60〜5.90NZドル(470〜496円)に引き上げると発表した。
 現地報道によると、乳価の引き上げは、年度当初に遡って適用されるため、引き上げ後の一時的な手取りは同約7NZドル(588円)程度としている。同社は今回の引き上げについて、国際的な乳製品需要が安定して推移する中、EUやNZといった主要な乳製品輸出地域が減産基調にあることから、国際相場がここ数カ月にわたって上昇を続けたためとしている。また同社は、今後の相場見通しについて、EUが公的買い入れを実施した脱脂粉乳在庫の放出のタイミングが重要なカギを握るとしている。

 なお、12月7日付けの現地報道によると、フォンテラ社は今後、中国以外の乳製品輸入需要も堅調なことや、乳製品国際価格の指標の一つであるグローバルデーリートレードの上昇基調が続いていることを受け、さらなる乳価の引き上げを実施する可能性があるとしている。専門家の間では、同6.50NZドル(546円)程度まで引き上げられるとの見方もある。
【竹谷 亮佑 平成28年12月16日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-9532



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