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ヴィルサック前農務長官がUSDECの会長兼CEOに就任(米国)

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 米国乳製品輸出協議会(USDEC)は2017年1月17日、オバマ政権下で農務長官を務めたトム・ヴィルサック氏が会長兼CEO(最高経営責任者)に同年2月1日付けで就任することを発表した。これにより、同氏は、1995年の設立以来会長を務めたトム・スーバー氏の後を継ぐ2代目の会長となる。
 USDECは、米国産乳製品に対する世界的な需要を高めることを目的とした非営利団体であり、100以上の酪農産業、乳製品輸出業、関係団体などの会員から成る。また、米国のみならず、メキシコ、南米、アジア、中東、EUなどにも職員を有している。

 ヴィルサック氏は今回の就任に当たり、「米国乳製品の世界市場での成長は、酪農産業界と酪農家の将来のために極めて重要である。私はこれまで農家および米国農業の精力的な支援者として公職に就いており、この貢献を継続するためには、USDECをけん引する以上に良い方法は考えられない。私は、USDECの役目を推進し、米国酪農への信頼を強化するために、USDECの職員だけでなく、農業、食品産業、国内外の主要な関係者などと連携することを楽しみにしている。」とコメントしている。

 一方、チェックオフ資金の管理団体としてUSDECに資金提供しているDairy Management Inc.(DMI)のCEOであるトーマス・ギャラハー氏は、「今日の世界の乳製品市場は、かつてないほど競争的である。野心的な貿易協定、合理的なラベル表示と製品基準その他の問題は、米国の酪農産業の成長に必要である。ヴィルサック氏の素晴らしいリーダーシップの軌跡と複雑な問題に対処する能力、業界に関する知識の広さと厚さが、同氏にUSDECの舵を取られるというとても良い選択をさせた。」と同氏の就任を歓迎した。
 また、全米生乳生産者連盟(NMPF)は、「ヴィルサック氏は、過去8年間にわたり米国農業のために精励してきたという注目すべき実績を持っている。我々は、同氏が米国酪農家のために、その才能を提供してくれることに感激している。同氏が持っている我々の貿易相手との親交は、将来的にUSDECのプログラムと会員の役に立つ強力な経歴である。」としている。
 このほか、国際乳食品協会(IDFA)は、「ヴィルサック氏は、米国の農業と食料システムの精力的な支援者であり、変わりゆく時代の中で、いかに前進するかについての同氏の洞察力は非常に貴重である。」としている。なお、IDFAが2017年1月29日〜2月1日に主催するDairy Forum 2017にて、同氏が講演予定となっており、その内容が注目される。
【調査情報部 平成29年1月27日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-4397