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NZ一次産業省、2017/18年度の園芸作物輸出見通しを改訂

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最終更新日:2017年4月26日

 ニュージーランド(NZ)一次産業省は4月4日、農畜産物の需給見通しを発表した。これは、同省が2016年12月に発表した2020/21年度(7月〜翌6月)までの長期見通しのうち、2016/17年度および2017/18年度について改訂したものとなっている(注)
 
(注)畜産物については、既報「NZ1次産業省、畜産物需給見通しを公表(NZ)」を参照。

野菜輸出の予測値は、小幅な改訂

 園芸作物(野菜および果物(ワインを含む。))全体の輸出見通しは、下表のとおりとなっている。
 このうち、2016/17年度の野菜(生鮮・加工)輸出は、前回2016年12月の予測値から下方修正され、わずかながら前年比減と見込まれている。一方、2017/18年度は、前回予測値からわずかに上方修正され、前年をかなりの程度上回ると見込まれている。野菜の輸出予測値の変動要因については言及されていない。NZで生産・輸出される主な野菜は、たまねぎ、かぼちゃ、えんどうまめ、ばれいしょなどである。
 なお、NZで生産・輸出される主な園芸作物は、キウイフルーツ、ワイン、りんごなどが多い。
表

直近の野菜生産は、洪水による被害

 一方、4月18日付けの現地報道(stuff)によると、NZでは、3月から4月にかけて、サイクロンなどに伴う洪水被害により、野菜の生産減少と小売価格上昇が顕著となっている。野菜生産者団体であるベジタブルNZの担当者の「生産者は、病害、品質悪化、収量低下といった影響を受けているとみられる。今後の気象条件次第であるが、こうした栽培状況は、1カ月程度で通常の状態に戻ると思われるが、供給不足と価格上昇はしばらく続くであろう。」とのコメントを掲載している。このため、実際のNZの輸出量にも、こうした気象条件が影響を及ぼすものと考えられる。
 
 
【根本 悠 平成29年4月26日発】
 
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