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最大手酪農協、2017/18年度の生産者支払乳価と配当金の見込みをともに引き下げ(NZ)

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 ニュージーランド(NZ)最大手酪農協のフォンテラ社は12月7日、2017/18年度(6月〜翌5月)の生産者支払乳価について、乳固形分1キログラム当たり6.75NZドル(533円:1NZドル=79円)から同6.40NZドル(506円)へ引き下げると発表した。
 引き下げの理由について同社は、中国を筆頭に世界的な乳製品需要は堅調であるものの、EUにおいて、生乳生産が増加基調で推移している上、脱脂粉乳の公的在庫も引き続き高い水準を保つなど、供給が潤沢であることで、国際相場が下落したためとしている。
 同社は併せて、今年度の集乳量について、前年度比1%減の152万5000トンとの見通しを発表した。夏に向けて高温、乾燥気候になるとの予報があり、今後、牧草生育環境が悪化し、生乳生産量の減少が見込まれるためとしている。

 また、同社は、今年度の生産者の1株当たり配当金についても、0.1NZドル下方修正し、1株当たり0.35NZドル〜0.45NZドル(28〜36円)に引き下げると発表している。
  これは、2017年12月1日、リコール問題(注)について、同社に対し1億8300万NZドル(145億円)の支払いを求める裁定が下されたことを受けたものである。

 現地報道は、生産者支払乳価と配当金が引き下げられた上、生乳生産量が減少すれば、酪農家の経営に深刻な影響が出るとしており、試算によると、平均的な飼養規模(400頭強)の酪農家では、およそ5万5000NZドル(435万円)の減収となる。
 
  • (注)2013年8月、フォンテラ社は、同社製造のホエイ・プロテイン・コンセントレイト(WPC80)に、ボツリヌス菌が混入した危険性があると公表した(その後の調査によって、誤報であったことが判明した)。同社からWPC80を購入していた8社は、それを原料として使用した製品のリコールを行った。8社のうち7社との間では和解が成立したものの、残る1社(食品メーカーのダノン社)は、2014年1月にフォンテラ社との契約を解消し、同社に対して損害賠償を請求し、シンガポール国際仲裁センターによる仲裁を求めていた。なお、フォンテラ社には、2014年1月、食品安全規則の違反により、NZ政府からも既に罰金が科されている。
【竹谷 亮佑 平成29年12月13日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-9532



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