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2018年の農産物輸出額11%増を見込む(ベトナム)

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 ベトナム農業・農村開発省(MARD)は1月、2018年の農林水産業の生産額および輸出額の見通しを発表した。これによると、生産額の成長率は3%、このうち耕種農業は少なくとも2%以上、畜産は3%を見込んでいる。輸出については、前年比11%増の約400億米ドル(4兆4800億円)に達すると見込んでおり、米、コーヒーなどの農産物が約210億米ドル(2兆3520億円)とし、畜産物については乳製品の増加を期待している。

 これに先立って、同国政府は2017年11月、「農業再構築計画2017〜20年」を策定し、2020年までに労働生産性を年3%以上向上させることや1万5000の農協創設などの目標を掲げている。部門別にみると、耕種農業では、各地域に適した作物の推奨、生産地の集約化、有機農業の推進、農薬の使用回数の削減などを行うとし、畜産では、環境に配慮した有機畜産物の生産促進、動物医薬品の使用回数の制限などを挙げている。
 また、MARDも1月、企業の最先端技術や有機農法を用いた農業への投資を増加させるため、行政手続の削減や簡素化を進め、企業の投資環境を改善することを発表した。

 乳製品については、ベトナムの最大手乳業会社のビナミルク社が2017年5月、中国への乳製品輸出を拡大するため、中国企業と乳製品輸出に関する覚書を取り交わした。同社の最高責任者は、中国の牛乳・乳製品の1人当たり消費量(2016年は12キログラム)は他の国より少ないため、同国への輸出は拡大するとしている。
 また、乳業大手のTHミルク社は1月、ロシアのモスクワ県にある自社牧場に米国で購入した1100頭の乳用牛(ホルスタイン種)を導入し、飼育を開始したと発表した。同社は、10年間で総額27億米ドル(3024億円)をロシアの酪農乳業部門に投じる計画を有しており、今後の海外展開が注目される。
【青沼悠平 平成30年1月22日発】
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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:青沼悠平)
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