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2017/18年度主要穀物の生産状況等の調査結果(第7回)を公表(ブラジル)

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 ブラジル国家食糧供給公社(CONAB)は4月10日、2017/18年度(10月〜翌9月)第7回目となる主要穀物の生産状況等調査結果を公表した。当該調査は、春植えの夏期作物(大豆、第1期作トウモロコシなど)と、秋植えの冬期作物(第2期作トウモロコシ、小麦、大麦、ライ麦など)の生産予測を毎月公表するものである。今回の報告から、第2期作トウモロコシの生産予測が行われている。
 これによると、主要穀物の作付面積は前年度をわずかに上回るが、生産量はやや下回ると見込まれている(表1)。トウモロコシの生産量は、前年度比でかなりの減少が見込まれ、前回報告に引き続き9000万トンを下回る予測となった(図1、2)。一方、大豆の生産量は、作付面積の増加により前年度をわずかに上回るとしている。
表1
図1

トウモロコシ生産量、豊作の前年度からの減産を見込む

第1期作、前年度比16.0%減の見込み

 トウモロコシの生産量を期別に見ると、第1期作は、前年度比16.0%減の2560万トンと大幅な減少が見込まれている(表2)。これは、前年度の記録的な豊作により、作付期にトウモロコシ価格が下落していたことで、作付けを大豆にシフトした生産者が増えたことに加え、豊作だった前年度と比較して単収がかなり減少することが主な要因と見られている。
 主要生産州(上位5州)のうち、パラナ州では、作付面積のうち約8割の収穫が終了している。夏場の朝晩の温度差が大きく、生育に良好な環境であったことから、生産量見込みの上方修正が期待されたが、前回報告を0.6ポイント下回る前年度比39.6%減の283万3600トンと見込まれている。
表2

第2期作も前年度からかなり減少の見込み

 第2期作トウモロコシの生産量は、前年度比6.5%減の6301万7800トンを見込んでいる(表2)。主要生産州のうち、マットグロッソ州では、最近の穀物相場高を受けて生産者の作付意欲が高まっており、作付面積は前回報告を3.0ポイント上回る前年度比2.9%減となり、生産量も前回報告を2.8ポイント上回った。さらに、4月には一定の降雨が予想されていることから、今後のさらなる単収の回復が期待されている。
表3

マトピバ地域の生産量は前年度をわずかに上回る予測

 CONABは、北東部に位置する新興農業開発地域のマトピバ地域におけるトウモロコシ生産量を前年度比3.6%増の644万7900トンと前年をやや上回ると見込んでいる(表4)。バイーア州では、昨年度の単収が、降雨不足などの影響で平年を下回ったこともあり、今年度の単収は、2月以降の良好な天候の後押しを受け、大幅な回復が見込まれている。
表4
参考1

大豆の作付面積は前年度を上回る予測

 大豆生産量は、良好な気候により記録的な豊作となった前年度をさらに上回り、0.8%増の1億1496万2000トンと、過去最高を更新すると見込まれている(表5)。
 主要生産州(上位5州)のうち、マットグロッソ州やマットグロッソドスル州では、作付面積の拡大や良好な天候から前年を上回ったものの、リオグランデドスル州では、干ばつの影響で前年をかなり大きく下回る予測となった。

表5

マトピバ地域の生産量は微増

 マトピバ地域の大豆生産量は、前年度比7.1%増の1336万2400トンと2年連続で増加が見込まれている(表6)。中でもマラニョン州では、良好な気候により前年度比19.4%増が見込まれているが、同州南部では、前回報告時から引き続き降雨が続いていることから、今後の減産が懸念されている。
表6
参考2
参考3
【佐藤 宏樹 平成30年4月13日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-9805