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欧州委員会、砂糖の短期的需給見通しを公表(EU)

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 欧州委員会は2018年4月5日、農畜産物の短期的需給見通しを公表した。このうち砂糖の需給見通しの概要について以下のとおり紹介する。

2017/18年度、生産割当廃止に伴い生産量と輸出量が増加

 2017/18年度(10月〜翌9月)の砂糖生産量(EU28カ国)は、前年度比25.0%増の2100万トンと見込まれている。50年近くにわたって生産調整機能としての役割を果たしてきた生産割当が、2017年9月30日をもって廃止されたことなどが要因として挙げられる。
 生産量の増加に伴い輸出量も増加しており、年度当初の4カ月間の輸出量は、前年度の年間数量と同程度となる約130万トンとなった。特に、サブサハラ・アフリカ地域などへの輸出が増加したほか、チリやハイチといった新規の輸出先も拡大している。2017/18年度の輸出量は、最終的に、前年度比2.5倍程度の320万トンになると見込まれている。なお、年度末の在庫量は、前年度と同程度の220万トンになると見込まれている。
 2017/18年度は、世界的にもてん菜およびサトウキビの生産に適した気候が続き、大半の砂糖生産国では増産が見込まれている。

EUの白糖価格が2017年秋以降、急落

 2017年に入り国際白糖価格※1は下落し始めたが、EUの白糖価格※2は2017年のほとんどの期間、1トン当たり約500ユーロ(6万7000円)付近で安定して推移していた。しかし、2017年の秋以降、EUの白糖価格は急落し、同年12月には、国際白糖価格を同80ユーロ(1万720円)上回っているものの、同400ユーロ(5万3600円)まで低下した。この急落は、生産割当廃止に伴う供給量の増加、国際市場での取引量の増加などによると考えられる。欧州委員会は、EUの白糖価格は、今後より国際白糖価格に近付いていくとみている。
 2017/18年度は、EUの白糖価格が下落したことに伴い、EU域外からの白糖の輸入量の減少と、EU域内産の砂糖を使用した加工食品の輸出量の増加や砂糖消費量の増加が見込まれている。

※1 国際白糖価格は、ロンドン白糖先物取引市場における価格。
※2 EUの白糖価格は、EU域内取引における平均卸売価格。

2018/2019年度、砂糖生産量はわずかに減少

 EUのてん菜生産者は、2018/19年度に収穫するてん菜の作付けを始めているが、砂糖の市場価格が下落する一方、トウモロコシや大麦の市場価格が回復している環境下にあることから、てん菜以外の作物の栽培の方が有利な状況にある。しかし、多くのてん菜生産者が2〜3年間の生産契約を結んでいることから、他の作物への転換は限定的とみられている。このため、2018/19年度の砂糖生産量は、前年度比2.9%減とやや減少にとどまる2040万トンと見込まれている。
 2018/19年度における世界の砂糖需給をみると、生産量は前年度よりわずかに減少するも消費量に対しては上回るとされており、結果として、国際白糖価格もEUの白糖価格も現状の低い水準が維持されるとみられている。

表
【調査情報部 平成30年4月23日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-8527



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