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タイがキャッサバの輸入禁止を検討(カンボジア)

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最終更新日:2018年6月8日

 6月3日付けの現地報道によると、タイ政府は、カンボジアでのモザイク病の蔓延を受け、カンボジア産キャッサバの輸入を禁止する可能性があることを発表した。
 カンボジアでは、Sri Lankan cassava mosaic virus(SLCMV)というモザイク病のウイルスが、ラタナキリ州、コンポントム州、クラチエ州、ストゥントレン州でこれまでに確認され(注)(図)、モザイク病の発症が拡大している。一方、タイではこれまで発症が確認されていない。

(注)詳細については、「ベトナム、カンボジア、タイにおけるキャッサバの侵入病害虫対策に基づく持続的生産システムの開発と普及(2016−2021年)について」『砂糖類・でん粉情報』(2018年5月号)を参照。
 
 タイ政府は今回、カンボジア政府がこれまでに発症を確認した地域以外である、タイとカンボジアの国境付近の地域で発症報告があったとし、カンボジア産キャッサバの輸入禁止の可能性を発表した。仮にタイで発症した場合、キャッサバ産業だけでなく、タイの農業全体が多大な損失をこうむるためとしている。しかし、カンボジア政府は、その地域で発症したという証拠がないとして反発している。
【山下佳佑 平成30年6月8日発】
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