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デンマーク食肉最大手、日本向け豚肉輸出拡大のため生産ライン増設を発表

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 デンマークの食肉最大手企業であるデニッシュクラウンは8月8日、日本向けの豚肉輸出拡大を図るため、デンマーク南部のセナボーにあるブランズ工場に生産ラインを増設すると発表した。これにより同工場の従業員数は、全体の約10%に当たる100人増え、1200人体制となる。
 
 同社の最高経営責任者(CEO)のエリクセン氏は、「我々が新たな雇用を創出できている状況は好ましいもの」とし、「日EU・EPAの署名によって日本向けの複雑な関税が簡素なものとなるため、日本向けの輸出が拡大し、今後数年間でさらに多くの雇用をもたらすと期待している」と述べた。
 同社によると、現在、日本は多くのデンマーク産豚肉を輸入し、日本国内で加工しているものの、デンマーク国内でできるだけ加工したものを供給してもらいたいという日本側からの要望が出てきているとのことである。
 昨年、同社の日本向け輸出額は、30億デンマーク・クローネ(510億円)以上となった。この額は、デンマークの日本向け総輸出額の30%に当たる。
 
 また、現地報道では、同社の子会社であるチューリップフードグループが、食肉製品を中国に輸出する許可を今年得たことも合わせ、同社のアジア市場での存在感が高まっていると報じている。 

 
【調査情報部 平成30年8月16日発】
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