[本文へジャンプ]

文字サイズ
  • 標準
  • 大きく
お問い合わせ
検索
alic 独立行政法人農畜産業振興機構
畜産 畜産分野の各種業務の情報、情報誌「畜産の情報」の記事、統計資料など

ホーム > 畜産 > 海外情報 > 2019年 > 2018/19年度主要穀物の生産状況等の調査結果(第11回)を公表(ブラジル)

2018/19年度主要穀物の生産状況等の調査結果(第11回)を公表(ブラジル)

印刷ページ
 ブラジル国家食糧供給公社(CONAB)は8月8日、2018/19年度(10月〜翌9月)第11回目となる主要穀物の生産状況等調査結果の要約版を、同15日に州ごとの分析や細かい講評を加えた完全版を公表した。当該調査は、春植えの夏期作物(大豆、第1期作トウモロコシなど)と、秋植えの冬期作物(第2期作トウモロコシ、小麦、大麦、ライ麦など)の生産予測を毎月公表するものである。これによると、主要穀物の作付面積および生産量はともに前年度を上回る見込みとなった(表1)。
 トウモロコシの生産量を見ると、第1期作では、主産地である南部のリオグランデドスル州を中心に単収が回復する一方、南東部のミナスジェライス州などでは、生産者が大豆の作付けを優先したことや干ばつによる単収減の影響が大きかったことから、前年度をわずかに下回る見込みとなった。第2期作では、単収の回復による大幅な生産増が見込まれている(図1)。一方、大豆については、主産地の干ばつの影響で単収減が見込まれることから、過去最大の生産量を記録した前年度をやや下回る見込みとなった。なお、両作物とも、前回予測より上方修正された(図2)。
表1 2018/19年度の主要穀物等の生産予測
図1 トウモロコシと大豆の生産量の推移
(参考)ブラジルの行政区分

トウモロコシ生産は前年度を大幅に上回る見込み

第1期作は南部地域と南東部地域で明暗分かれる

 第1期作トウモロコシの生産量は、前年度比2.1%減の2623万7600トンと見込まれている(表2)。
 主要生産州(上位5州)のうち、南部のリオグランデドスル州、パラナ州及びサンタカタリーナ州では、天候の影響を受けず作付面積、単収共に前年度を上回った。特に、主要生産州の中で最大の生産量が予測されているリオグランデドスル州では、単収がかなり増加したことから、生産量は同19.5%増の576万8100トンと大幅な増産見込みとなっている。
 他方で、南東部をみると、昨年最大の生産量であったミナスジェライス州では、大豆への作付けのシフトにより作付面積が昨年に比べ約1割減少したことから、生産量は同14.8%減の459万8200トンと予測されている。同じく南東部に位置するサンパウロ州では、作付面積は平年並みであったものの、生育期間中の天候不良により単収がかなり減少し、生産量は同13.9%減の195万1800トンと予測されている。
表2 2018/19年度第1期作トウモロコシの主要生産州の生産予測

第2期作生産量、単収の回復により上方修正

 第2期作トウモロコシの生産量は、前回報告から1.4ポイント増加し、前年度比35.6%増の7307万4500トンを見込んでいる(表3)。春植えの夏期作物である大豆の収穫が順調に進んだことから、その後播種を行う第2期作トウモロコシに大きな遅延がなかったことや、生育期間中の天候に恵まれたことから、単収の大幅な向上が予測されている。主要生産州(上位5州)の中で、特に生産量の多いマットグロッソ州では、一部で湿度過多による疾病の発生があったとみられるものの、生育期間中の適切な降雨により、生産量が同18.9%増の3114万4500トンとなった。
表3 2018/19年度第2期作トウモロコシの主要生産州の生産予測

ピアウイ州で大幅な生産回復

 北東部に位置する新興農業開発地域のマトピバ地域(同地域の生産量はブラジル全体の生産量の約6%を占める)におけるトウモロコシ生産量は、前年度比0.8%減の638万2700トンと見込まれている(表4)。昨年度マトピバ地域最大の生産州であったバイーア州は、第1期作において悪天候により単収が大幅に減少したことから、同32.3%減とされている一方、ピアウイ州では、第2期作の生育期に適切な降雨に恵まれ、第1期作に引き続き単収が大幅に回復すると見込まれることから、生産量は同23.8%増となっている。
表4 2018/19年度のマトピバ地域のトウモロコシ生産予測
参考1 ブラジルのトウモロコシ需給動向

大豆は、昨年度に続き過去2番目の生産量を予測

 2018/19年度の作付面積は昨年度比2.1%増の3587万5800ヘクタールとなったが、12月以降、主要地域であるパラナ州やゴイアス州、マットグロッソドスル州などで、記録的な高温と干ばつが発生したことにより単収が減少したため、大豆生産量は、過去最大の生産量となった前年度に比べ3.5%減の1億1507万2500トンと見込まれている。しかしながら、2018/2019年度の生産量は、昨年度に次ぐ過去2番目に最大の生産量となっている(表5)。また、リオグランデドスル州では、主要生産州の中では唯一干ばつの被害を受けず、収穫期に向けて良好な天候に恵まれたことから単収がかなりの程度増加し、生産量は同州で過去最高を記録した。
表5 2018/19年度の主要大豆生産州の生産予測

マトピバ地域では生産量が約1割減 

 マトピバ地域の大豆生産量(同地域の生産量はブラジル全体の生産量の約12%を占める)は、前年度比9.8%減の1348万5600トンと見込まれている(表6)。マトピバ地域最大生産州のバイーア州では、収穫が完了しており、2018/2019年度産大豆の8割は販売が完了している。残りの2割についても、12月までの販売を見込んでいる。
表6 2018/19年度のマトピバ地域の大豆生産予測
参考2 ブラジルの大豆需給動向
参考3 ブラジルの大豆・トウモロコシの生育カレンダー
【柴ア 由佳 令和元年9月3日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-9805



このページのトップへ

Copyright 2016 Agriculture & Livestock Industries Corporation All rights Reserved.