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海外のでん粉需給動向

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最終更新日:2010年11月4日

海外のでん粉需給動向

2010年11月

調査情報部

絵で見る世界のでん粉製品需給

 
 
 
 

海外のでん粉需給動向

タ イ

◆タピオカでん粉価格(バンコクFOB価格)◆
 
 
・10月26日の価格は、前年比77.4%高のトン当たり550米ドル
 史上最高値を更新した8月10日の630米ドル以降、高価格に嫌気した買い控えから下落し、9月7日には500米ドルとなった。9月14日に反発して530米ドルとなって以降、530〜550米ドルの範囲で推移している。9月下期にはタイ国内の需要筋が1〜3カ月分の手当てを行ったもよう。
 
 なお、このように価格が高水準となった背景や今後のキャッサバ生産動向については、でん粉情報10月号「調査・報告」にて詳述しているので参照されたい。
(1米ドル=84.82円、9月末日TTS相場)
 
 
 
◆タピオカでん粉輸出の動向◆
 
 
 
・8月の輸出量は9万1000トン(前年同月比42.7%減)
 これで5月から4カ月連続の前年割れとなった。2009年度(10〜翌9月)のキャッサバ減産による生産減の影響によるものとみられる。
 国別では、中国3万800トン(33.8%減)、台湾2万2200トン(9.8%増)、マレーシア8500トン(50.2%減)、日本5600トン(52.3%減)、インドネシア4900トン(83.2%減)となった。
 
 
・1〜8月の累計輸出量は119万2600トン(前年同期比19.6%増)
 国別では、中国33万1500トン(15.0%増)、インドネシア24万5100トン(前年同期の約4倍)、台湾17万2300トン(9.4%減)、マレーシア13万4800トン(17.9%増)、日本6万900トン(21.5%減)となった。
 
 中国については、製紙業などにおける需要の増加や、とうもろこしのでん粉仕向けを規制する政策により需給のひっ迫が続いていること、また、インドネシアについては、天候不順によりタピオカでん粉生産が減少していることが、これら2カ国向け輸出量増加の要因とみられる。
 
 
・8月の輸出価格(FOB)は、前月比13.0%高のトン当たり520米ドル(前年同月の2倍)
 需給のひっ迫を反映して続伸。日本向けも5.9%高の同540米ドルと値を上げた。1〜8月の平均では、前年同期比59.5%高の410米ドルとなった。
 
 
 
◆化工でん粉輸出の動向◆
 
 
 
・8月の輸出量は5万3600トン(前年同月比14.6%減)
 これで4月から5カ月連続で前年の水準を下回ることとなった。
 国別では、日本2万2900トン(19.2%増)、中国8400トン(33.3%減)、韓国3100トン(11.7%減)、インドネシア3100トン(56.8%減)、米国2400トン(2.9%増)であった。
 
 
・1〜8月の累計輸出量は47万1800トン(前年同期比1.8%増)
 国別では、日本18万3800トン(10.0%増)、中国7万2600トン(9.7%増)、インドネシア5万800トン(13.9%増)、韓国2万6100トン(3.3%減)、米国2万1400トン(67.8%増)となった。
 
 
・8月の輸出価格(FOB)は、前月比8.2%高のトン当たり790米ドル(前年同月の1.5倍)
 タピオカでん粉価格上昇に連れて続伸。日本向けも7.1%高の750米ドルと値を上げた。1〜8月の平均では、前年同期比26.7%高の670米ドルとなった。
 
 

米 国

◆とうもろこし需給の動向◆
 
・とうもろこし生産量は前月から3.8%下方修正
 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)が10月8日に公表した10月の世界農産物需給推計の月次報告によると、米国における2010/11穀物年度(2010年9月〜2011年8月。以下、「2010/11年度」)のとうもろこしの生産量は、10月1日現在の全国作況調査を反映して、前月の予測値から3.8%下方修正された。
 
 とうもろこしの生産予測量は、前月の予測(131億6000万ブッシェル、3億3426万トン、1ブッシェル=25.4キログラム)から4億9600万ブッシェル(1260万トン)引き下げられ、126億6400万ブッシェル(前年度比3.4%減の3億2167万トン)になると予測されている。
 
 1エーカー当たりの収量は、6.7ブッシェル引き下げられ155.8ブッシェルとされた。これは、単収が全米2番目の生産州であるイリノイ州で最大となる14ブッシェルの引き下げ、国内最大の生産州のアイオワ州でも10ブッシェルの引き下げなど、多くのコーンベルト諸州で単収が大きく引き下げられたことが要因となっている。
 
 
・消費量は上方修正、輸出量は下方修正
 一方、国内消費量は、旧穀の品質劣化が懸念される中、新穀の収穫が例年より早く進んでいることから新穀の飼料等向けが増加し、前月から1億4000万ブッシェル(356万トン)上方修正され、過去最高となる114億8000万ブッシェル(同3.5%増の2億9159万トン)と予測されている。
 
 一方、輸出量は供給減、価格の上昇、アルゼンチン産との競合などから、前月から1億ブッシェル引き下げられて、20億ブッシェル(同0.7%増の5080万トン)と予測されている。
 
 
・期末在庫は前年度比47.2%減と大きく下方修正
 これらの結果、とうもろこしの2010/11年度期末在庫は大きく下方修正され、前年度を47.2%下回る9億200万ブッシェル(2291万トン)になると予測されている。これにより、とうもろこしの生産者販売価格は、前月の予測より下値、上値ともに1ブッシェル当たり0.60ドル上昇して、4.60〜5.40ドルになると予測されている。(なお、シカゴとうもろこし相場の直近のデータについては、当機構ホームページの「海外情報」に掲載しています。)
 
 
 
◆コーンスターチ輸出の動向◆
 
 
 
・8月の輸出量は1万6800トン(前年同月比94.4%増)
 国別では、インドネシア5800トン(前年同月実績7トン)、カナダ2500トン(17.3%減)、イギリス2000トン(82.0%増)、メキシコ1300トン(36.8%減)、韓国600トン(前年同月の約3倍)であった。
 タイタピオカでん粉と同様に、インドネシアの国内タピオカでん粉減産分の手当てとしての需要が増加している。
 
 
・1〜8月の累計輸出量は10万5100トン(前年同期比62.2%増)
 国別では、インドネシア2万6900トン(前年同期の約55倍)、カナダ2万700トン(0.3%増)、メキシコ1万1500トン(11.6%減)、英国1万900トン(8.0%減)、日本6300トン(10.2%増)となった。 
 
 
・8月の輸出価格(FOB)は、前月比4.3%高のトン当たり480米ドル(前年同月の17.2%安)
 とうもろこし価格の上昇を反映して値を上げた。しかしながら、日本向けは5.1%安の560米ドルであった。1〜8月の平均では、前年同期比19.6%安の490米ドルとなった。
 
 
 
◆化工でん粉輸出の動向◆
 
 
 
 
・8月の輸出量は4万2200トン(前年同月比32.4%増)
 国別では、カナダ6900トン(2.1%減)、ドイツ5900トン(109.5%増)、日本5400トン(23.4%増)、メキシコ4400トン(8.3%増)、英国3200トン(139.3%増)であった。
 
 
・1〜8月の累計輸出量は29万1600トン(前年同期比19.4%増)
 国別では、カナダ5万3700トン(8.8%増)、メキシコ4万200トン(17.3%増)、日本3万9800トン(8.4%増)、ドイツ3万3700トン(58.8%増)、英国1万7400トン(36.2%増)となった。
 
 
・8月の輸出価格(FOB)は、前月比1.2%安のトン当たり800米ドル(前年同月比3.6%安)
 日本向けは4.9%高の640米ドルと値を上げた。1〜8月の平均では、前年同期比3.1%安の820米ドルとなった。
 
 

E U

◆ばれいしょ生産の動向◆
 
 
・2010年産の生産量は前年以下の水準となる見込み
 英国のPotato Council が9月24日付けで公表したEuro Potato によると、2010年産ばれいしょ(でん粉用および種いも用を除く)の主要5カ国(ベルギー、フランス、ドイツ、英国、オランダ)における生産量は、前年比8.4%減の2,290万トンと見込まれる。これは単収が同8.3%減のヘクタール当たり42.9トンと落ち込んだことによるものである。
 
 なお、2010年産のでん粉用ばれいしょ生産量についても、豊作となった2009年産を下回るとみられる。
 
 
 
◆ばれいしょでん粉輸出の動向◆
 
 
 
・7月の輸出量は3万3900トン(前年同月比22.1%減)
 2010年になって以降、初の前年割れとなった。国別では、中国7100トン(10.3%増)、米国2700トン(57.8%減)、韓国2400トン(40.8%減)、台湾2000トン(22.3%増)、日本1700トン(36.0%増)であった。
 
 
・1〜7月の累計輸出量は32万2600トン(前年同期比46.7%増)
 2009年産ばれいしょが豊作であったことから、前年の水準を大幅に上回っている。国別では、中国が最も多く8万500トン(前年同期の約4倍)、次いで米国3万2600トン(8.4%増)、韓国2万6200トン(28.5%増)、台湾2万3100トン(前年同期の約2倍)、タイ1万6500トン(37.2%増)であった。
 
 
・7月の輸出価格(FOB)は、前月比2.8%高のトン当たり370ユーロ(前年同月の5.7%高)
 製紙向け需要の回復などにより、上昇傾向を見せた。日本向けも2.8%高の370ユーロとなった。1〜7月の平均では、前年同期比16.3%安の330ユーロとなっている。
(1ユーロ=115.74円、9月末日TTS相場)
 
 
 
◆化工でん粉輸出の動向◆
 
 
 
・7月の輸出量は3万7000トン(前年同月比20.8%増)
 国別では、トルコが最も多く9000トン(59.8%増)、次いで、中国3700トン(66.0%増)、スイス3100トン(2.3%増)、ロシア3100トン(21.9%減)、米国2400トン(27.5%増)となった。
 
 
・1〜7月の累計輸出量は24万8000トン(前年同期比20.5%増)
 国別では、トルコ5万5200トン(60.4%増)、中国2万3800トン(65.4%増)、スイス2万2400トン(0.4%減)、ロシア2万200トン(21.5%減)、米国1万8700トン(25.9%増)となった。
 
 
・7月の輸出価格(FOB)は、前月比8.6%安のトン当たり740ユーロ(前年同月比5.1%安)
 日本向けは4.2%高の750ユーロと値を上げた。1〜7月の平均では、前年同期比7.5%安の同740ユーロとなっている。
 
 

中 国

◆天然でん粉輸入の動向◆
 
 
・8月の輸入量は4万1000トン(前年同月比41.3%減)
 内訳は、タピオカでん粉3万2000トン、ばれいしょでん粉7000トン、そのほかのでん粉2000トンであった。高価格であることからタピオカでん粉が減少した。
 
 
・1〜8月の累計輸入量は60万3000トン(前年同期比10.6%増)
 内訳は、タピオカでん粉が48万5000トン(8.2%減)と8割を占め、ばれいしょでん粉が10万8000トン(前年同期の約8倍)であった。タピオカでん粉の輸入先国は、タイ(37万9000トン)、ベトナム(10万4000トン)となっている。
 
 
・8月の輸入価格(CIF)は、タピオカが前月比高、ばれいしょは前月比安
 タピオカでん粉は3.5%高のトン当たり440米ドル(前年同月比48%高)、ばれいしょでん粉は3.5%安の450米ドル(前年同月比4.3%安)となった。
 
 
 
◆天然でん粉輸出の動向◆
 
 
 
・8月の輸出量は4万7000トン(前年同月比67.9%増)
 3カ月連続で前年の水準を上回ることとなった。このうちコーンスターチが4万1000トンと大半を占めている。
 
 
・1〜8月の累計輸出量は27万3000トン(前年同期比1.9%増)
 このうち、コーンスターチが23万2000トンと大半を占めている。
 
 
・8月の輸出価格(FOB)は、コーンスターチが前月比3.3%高のトン当たり430米ドル
 前年同月比28.4%高となり、5カ月連続で続伸した。
 
 
 
◆化工でん粉輸入の動向◆
 
 
 
・8月の輸入量は1万6500トン(前年同月比19.5%増)
 国別では、タイ1万400トン、米国1700トン、オランダ1300トンとなっている。
 
 
・1〜8月の累計輸入量は13万7600トン(前年同期比45.9%増)
 国別では、タイ8万4300トン、米国1万4100トン、オランダ1万2700トンとなっている。
 
 
・8月の輸入価格(CIF)は、前月並みのトン当たり920米ドル(前年同月比29.4%高)
 1〜8月の平均では、11.1%高の860米ドルとなった。
 
 
 
◆化工でん粉輸出の動向◆
 
 
 
・8月の輸出量は8300トン(前年同月比20.6%減)
 国別では、韓国が最も多く2600トン、次いで日本1900トン、豪州700トンであった。
 
 
・1〜8月の累計輸出量は6万8000トン(前年同期比22.1%減)
 国別では、韓国2万1100トン、日本1万4500トン、マレーシア6900トンであった。
 
 
・8月の輸出価格(FOB)は、前月比8.0%安のトン当たり610米ドル
 前年同月比20.5%高となるものの、4カ月ぶりに下落した。なお、1〜8月の平均では、前年同期比24.2%高の630米ドルとなった。
 
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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:情報課)
Tel:03-3583-8713



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