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でん粉の需給・価格動向

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最終更新日:2011年4月7日

でん粉の需給・価格動向

2011年4月

調査情報部

主要国におけるでん粉事情(2011年3月現在)

 
 

絵で見る世界のでん粉製品需給

 
 

海外のでん粉需給動向

とうもろこし

米 国

3月のとうもろこし需給見通しは前月値を据え置き

 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)が3月10日に公表した3月の世界農産物需給推計の月次報告によると、米国における2010/11穀物年度(2010年9月〜2011年8月。以下、「2010/11年度」)における米国のとうもろこし需給見通しは、前月の値が据え置かれた。在庫率(期末在庫/総消費量)は5.0%と、1995/96年度以来の低水準となっている。

 なお、2010/11年度の平均農家販売価格は、下値は前月からブッシェル当たり0.1ドルの上げ、上値は同0.1ドル下げて同5.15〜5.65ドルになると予測している。
 (シカゴとうもろこし相場の直近のデータについては、当機構ホームページhttp://www.alic.go.jp/international/index.htmlの「海外情報」に掲載しています。)
 
 
とうもろこし輸出価格は上昇傾向
 
 
 米国の1月のとうもろこし(HScode:100590)輸出量は、前年同月比22.6%減の289万4000トンとなった。国別では、日本63万5000トン(51.2%減)、韓国56万7000トン(69.7%増)、メキシコ34万8000トン(46.5%減)となっている。

 また、1月の輸出価格(FOB)はトン当たり260米ドルと、米国の在庫率が低水準であることなどから値を上げ、前年同月を36.8%上回る大幅高となった。

 なお、とうもろこし価格上昇の要因の一つとなっている中国向け輸出量については、1月は1100トンと前年の水準を30.9%下回ったものの、直近1年間(2010年2月〜2011年1月)では147万トンと、前年同期(6万8000トン)の20倍以上となっている。(1米ドル=82.71円、2月末日TTS相場)



中 国

コーンスターチ輸出価格が上昇傾向
 
 
 中国の1月のコーンスターチ輸出量は、前年同月比21.6%増の2万5400トンとなった。タイ産タピオカでん粉やEU産ばれいしょでん粉の価格が上昇し、代替需要が強まっていることが上昇の要因で、昨年6月以降、前年の水準を上回って推移している。輸出価格(FOB)も前月比6.7%高のトン当たり480米ドル(前年同月比32.8%高)と世界的なでん粉需給のひっ迫を反映し、上昇傾向で推移している。

タピオカでん粉

タ イ

底堅い需要を反映して、価格は依然堅調
 
 
 3月上期の東北部におけるキャッサバ価格は、キログラム当たり3.0〜3.3バーツ(でん粉含有率24〜26%程度)と依然高水準で推移している。収穫期は終盤を迎えたが、キャッサバ価格が高水準であるために農家の出荷意欲は高く、一部では次年度用のキャッサバを出荷する動きも見られる。

 また、タピオカでん粉の価格は、中国などからの底堅い需要やばれいしょでん粉の代替としての強い引き合いを反映して、3月29日現在で前年比24.7%高のトン当たり580米ドルと依然堅調に推移している。今後は、日本の東日本大震災による世界経済への影響が明らかになるまでの間、輸入国の多くが買い控える行動をとるとみられる。


輸出量は前年を下回る水準で推移
 
 
 1月の輸出量は10万7100トン(前年同月比43.4%減)となり、キャッサバ減産による生産減から2010年5月以降、前年を下回る水準で推移している。国別では、中国2万700トン(48.7%減)、インドネシア1万9400トン(68.3%減)、台湾1万8600トン(39.1%減)、日本1万1500トン(37.6%増)、マレーシア9700トン(27.8%減)となった。

 今後については、2010年度(2010年10月〜2011年9月)のキャッサバ生産量が前年度比5.2%減の2081万トンと減少が見込まれていることから、輸出量は低い水準で推移すると考えられる。

ばれいしょでん粉

E U

一部製造業者では前年産比2割の減産も
 
 
 英国のばれいしょ生産者団体であるPotato Councilによると、主要5カ国(ベルギー、フランス、ドイツ、英国、オランダ)における2010年産ばれいしょ(でん粉用および種いも用を除く)の生産量は、前年比4.8%減の2391万トンと見込まれる。これは天候不順などにより単収が同5.0%減のヘクタール当たり44.9トンと落ち込んだことによる。

 2010年産のでん粉用ばれいしょ生産量についても同様に減産となっており、業者によってはばれいしょでん粉の生産量が前年産比で2割減少したとの報道もある。日本向け輸出については、関係者によれば、新規の引き合いには応じられず、また、既存顧客についても十分な供給は困難な状況になっている。


輸出価格は上げ基調
 
 
 12月の輸出量は前年同月比30.6%減の3万トンと減産の影響から前年の水準を大幅に下回った。

 一方、2010年(1〜12月)の累計では前年比20.7%増の49万4400トンと、2009年産ばれいしょが豊作であったことから前年の水準を上回っている。国別では、中国が最も多く11万5100トンと前年の約2倍の水準となった。これは、同国の経済発展に伴う需要増に加え、国内ばれいしょの不作によるものとみられる。

 また、12月の輸出価格(FOB)は前月比19.6%高のトン当たり610ユーロと、減産による需給ひっ迫から前年同月(300ユーロ)の約2倍まで値を上げた。
(1ユーロ=113.64円、2月末日TTS相場)

化工でん粉

輸出国の動向

タ イ

1月の輸出価格は前年同月比3割高のトン当たり800米ドル
 
 
 タイにおける1月のデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸出量は、前年同月比1.5%増の6万3800トンとなった。国別では、日本1万8600トン(6.8%増)、中国9100トン(25.0%減)、インドネシア7100トン(26.7%減)、オランダ5700トン(前年同月の約6.6倍)、韓国3200トン(1.1%増)であった。

 また、輸出価格(FOB)は前月並みのトン当たり800米ドルと、タピオカでん粉の価格高騰を受け、前年同月を31.1%上回る高値となった。日本向けは前月比1.3%安の790米ドルとわずかに値を下げた。


米 国

1月の輸出価格は前年同月から値を下げトン当たり810米ドル
 
 
 米国における1月のデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸出量は、3万9500トンと前年同月比32.7%増となった。国別では、カナダ7000トン(15.8%増)、日本6600トン(160.7%増)、メキシコ4700トン(23.4%増)、ドイツ4600トン(20.4%増)、英国2400トン(4.9%増)であった。

 また、輸出価格(FOB)はトン当たり810米ドルと前月(800米ドル)からわずかに値を上げたものの、前年同月比では5.8%安となった。日本向けは前月比4.5%高の690米ドルとやや値を上げた。


中 国

1月の輸出量は前年同月の2倍超の水準
 
 
 中国における1月のデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸出量は、1万2000トンと前年同月の2倍超となった。国別では、韓国が最も多く4800トン(前年同月の約5倍)、次いで日本2900トン(58.7%増)、台湾1300トン(前年同月の約13倍)であった。アジア諸国からタイ産の代替としての引き合いが高まったとみられる。

 また、輸出価格(FOB)は前月のトン当たり760米ドルからかなり値を下げ670米ドル(前年同月比7.1%安)となった。


E U

2010年12月の輸出価格は前月からわずかに上げる
 
 
 EUにおける12月のデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸出量は、前年同月比14.1%増の3万3100トンであった。国別では、トルコが最も多く7700トン(55.2%増)、次いで、中国3400トン(13.2%増)、韓国2500トン(126.9%増)、スイス2400トン(18.4%減)、米国2200トン(11.7%増)であった。

 また、輸出価格(FOB)はトン当たり780ユーロと前月(760ユーロ)からわずかに値を上げ、前年同月比では8.3%高となった。日本向けも860ユーロと前月からわずかに値を上げた。



輸入国の動向

中 国

2011年1月の純輸入量は9800トンに
 
 
 中国における1月のデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸入量は、前年同月比16.6%増の2万1800トンであった。2009年6月以降旺盛なでん粉需要を反映して純輸入国となっており、1月の純輸入量は25.5%減の9800トンとなった。なお、輸入先国としては、タイが1万3700トンと大半を占めている。

 また、輸入価格(CIF)は前月から8.8%高となるトン当たり1080米ドル(前年同月比47.8%高)と上昇傾向にある。 
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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
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