[本文へジャンプ]

文字サイズ
  • 標準
  • 大きく
お問い合わせ
alic 独立行政法人農畜産業振興機構
でん粉 でん粉分野の各種業務の情報、情報誌「でん粉情報」の記事、統計資料など

ホーム > でん粉 > でん粉の国際需給 > でん粉の需給・価格動向

でん粉の需給・価格動向

印刷ページ

最終更新日:2011年7月8日

でん粉の需給・価格動向

2011年7月

調査情報部

主要国におけるでん粉事情(2011年6月現在)

 
 

絵で見る世界のでん粉製品需給

 
 

海外のでん粉需給動向

とうもろこし

米 国

生産量は下方修正も、依然過去最高との予測

 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)は6月9日、世界農産物需給推計の月次報告を公表した。これによると、米国における2011/12穀物年度(2011年9月〜2012年8月。以下、「年度」)のとうもろこし生産量は、前月の予測から3億500万ブッシェル引き下げられたものの、前年度比6.0%増の132億ブッシェル(3億3528万トン、1ブッシェル=25.4キログラム)と、過去最高を記録した2009/10年度を1億800万ブッシェルを依然として上回ると見込まれている。下方修正の理由は、天候不順等による作付の遅れから、作付予測面積が3月の生産者意向調査の9220万エーカーから150万エーカー引き下げられて9070百万エーカーとされたことに加えて、5月のオハイオ州南部やミシシッピー川流域、6月のミズーリ川流域の洪水の影響により収穫面積が前月より190万エーカー引き下げられて8320百万エーカーとされたことによる。


期末在庫は過去最低の水準へ

 一方、2011/12年度の国内消費量は、飼料等向けが1億ブッシェル引き下げられて114億5500万ブッシェル(前年度比0.8%減、2億9096万トン)と見込まれている。エタノール向けは前月の値が据え置かれた。また、輸出向けも据え置かれている。

 消費量はわずかに引き下げられたものの、生産量の減少が大きかったことから、2011/12年度の期末在庫数量は、前月の予測から2億500万ブッシェル引き下げられ6億9500万ブッシェル(前年度比4.8%減、1765万トン)と予測された。在庫率は5.2%となり、この数値は記録的な低水準であった前年度の5.7%をさらに下回る。このため、生産者平均販売価格は、過去最高値と予測された前月の値から下値、上値ともに50セント引き上げられ、ブッシェル当たり6.00〜7.00ドルになると予測されている。

(シカゴとうもろこし相場の直近のデータについては、当機構ホームページの「海外情報」に掲載しています。)
(1米ドル=81.88円、5月末日TTS相場)
 
 
4月の輸出価格は続伸
 
 
 米国の4月のとうもろこし(HScode:100590)輸出量は、前年同月比6.1%増の439万4000トンとなった。国別では、日本向け135万1000トン(21.1%増)、メキシコ向け98万1000トン(4.1%減)、韓国向け46万2000トン(23.7%減)となっている。中国向けについては、前年同月比17.6%増の2900トンと前年の水準を上回った。なお、1〜4月の累計では、豊作であった前年同期を8.8%下回る1493万7000トンであった。

 また、輸出価格(FOB)はトン当たり300米ドル(前年同月比66.7%高)と、前月から3.4%値を上げた。価格は、在庫率が低水準であることなどから高水準で推移している。



中 国

コーンスターチ輸出価格が上昇傾向
 
 
 中国の4月のコーンスターチ輸出量は、前年同月比39.1%増の3万7100トンとなった。タイ産タピオカでん粉やEU産ばれいしょでん粉の価格が上昇し、代替需要が強まっていることが増加の要因で、昨年6月以降、前年の水準を上回って推移している。国別では、インドネシア向け1万2700トン(39.1%増)、フィリピン向け6800トン(34.9%増)、台湾向け4800トン(21.5%減)となっている。

 また、輸出価格(FOB)は前月から0.6%高となるトン当たり500米ドルと続伸し、前年同月比でも28.6%高と世界的なでん粉需給のひっ迫を反映し、上昇傾向で推移している。

タピオカでん粉

タ イ

6月に入って価格が軟化
 
 
 6月上期の東北部におけるキャッサバ価格は、キログラム当たり1.9〜2.1バーツ(でん粉含有率20〜23%)となった。収穫期が終盤となっていることから、降雨によるキャッサバ出荷量への影響はほとんどはない。

 タピオカでん粉価格は、依然前年を上回っているが、国内外のバイヤーが今後の価格動向について様子見していることもあり、前月末のトン当たり545米ドルから、6月28日には535米ドルと軟化した。


4月の輸出量も前年を3割超下回る
 
 
 4月の輸出量は12万4000トンとなり、前年同月比33.3%減と前年の水準を大幅に下回った。害虫コナカイガラムシの発生によるキャッサバ減産の影響から、2010年5月以降前年割れが継続している。国別では、中国向け5万4900トン(2.9%減)、台湾向け2万1100トン(23.5%増)、マレーシア向け1万100トン(56.3%減)、日本向け7000トン(9.3%減)、インドネシア向け5200トン(88.0%減)であった。

 今後についても、害虫被害の影響などで、2010年度(2010年10月〜2011年9月)のキャッサバ生産量が、前年度比5.2%減の2081万トンと減少が見込まれていることから、輸出量は低い水準で推移するものと考えられる。 

ばれいしょでん粉

E U

干ばつによるばれいしょ生産への影響を懸念

 4〜5月にかけて、フランス、ドイツなどヨーロッパ北部では記録的な降雨不足となった。このため、牧草、穀物などの生育に大きな影響が生じている。関係者によれば、ばれいしょは、植付けが4月頃にはじまったばかりであり、現時点での判断は時期尚早であるとしながらも、生産の下げ要素になるとの見方が強い。


3月の輸出価格、過去10年間の最高値を4カ月連続で更新
 
 
 3月の輸出量は前年同月比60.2%減の2万1400トンと、減産の影響から前年の水準を大幅に下回った。国別では、米国向け3800トン(35.4%減)、中国向け3400トン(78.2%減)、韓国向け3200トン(9.8%減)、メキシコ向け1200トン(32.0%減)、ベトナム向け800トン(42.1%減)と軒並み大幅減となった。

 また、輸出価格(FOB)は前月比2.7%高のトン当たり760ユーロと4カ月連続で最高値を更新した。これは、前年同月(320ユーロ)の2倍以上の水準である。(1ユーロ=117.77円、5月末日TTS相場)

化工でん粉

輸出国の動向

タ イ

4月の輸出価格は前年同月比3割高のトン当たり880米ドル
 
 
 タイにおける4月のデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸出量は、前年同月比20.9%増の7万1100トンとなった。国別では、日本向け2万6000トン(21.1%増)、中国向け1万4800トン(57.2%増)、インドネシア向け5900トン(22.3%減)、韓国向け4100トン(19.9%増)、オランダ向け2500トン(前年同月の約2.5倍)であった。

 また、輸出価格(FOB)はタピオカでん粉の価格高騰から高止まりしており、トン当たり880米ドルと前月から7.3%上昇し、前年同月比でも32.6%高となった。



米 国

4月の輸出価格は前月並みのトン当たり820米ドル
 
 
 米国における4月のデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸出量は、4万300トンと前年同月比12.0%増となった。国別では、カナダ向け7400トン(16.2%増)、メキシコ向け5000トン(2.6%増)、日本向け4900トン(28.7%増)、ドイツ向け4100トン(3.6%減)、英国向け2300トン(27.3%増)であった。

 また、輸出価格(FOB)は前月並みのトン当たり820米ドル(前年同月比2.2%安)と横ばいで推移した。 



中 国

4月の輸出価格は前年同月をやや上回るトン当たり680米ドル
 
 
 中国における4月のデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸出量は、前年同月比13.3%減の1万1500トンとなった。国別では、韓国向けが最も多く5100トン(17.8%減)、次いで日本向け3400トン(53.6%増)、マレーシア向け500トン(58.7%減)であった。

 また、輸出価格(FOB)は前月のトン当たり700米ドルから値を下げ680米ドル(前年同月比15.4%高)となった。



E U

3月の輸出価格は前年同月を2割超上回る
 
 
 EUにおける3月のデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸出量は、前年同月比3.1%増の3万9000トンであった。国別では、トルコ向けが最も多く8600トン(5.0%増)、次いで、スイス向け3500トン(2.1%増)、ロシア向け3500トン(16.3%増)、米国向け2900トン(2.4%減)、中国向け2500トン(32.1%減)であった。 また、輸出価格(FOB)はトン当たり870ユーロと前月(900ユーロ)からやや値を下げたものの、前年同月比では20.8%高と依然高止まりすることとなった。 




輸入国の動向

中 国

4月の純輸入量は前年同月2割増の8800万トン
 
 
 中国における4月のデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸入量は、前年同月比0.5%減の2万300トンであった。輸入先はタイが1万4000トンと約7割を占めた。同国は、堅調なでん粉需要を反映して、2009年6月以降化工でん粉の純輸入国となっており、4月の純輸入量は8800トンと、価格が落ち着いたことから前年を23.5%上回った。

 輸入価格(CIF)は、前月比15.0%安となるトン当たり1050米ドルと大きく値を下げたものの、前年同月比では20.1%高と高水準での推移となった。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713



このページのトップへ

Copyright 2016 Agriculture & Livestock Industries Corporation All rights Reserved.