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でん粉の需給・価格動向

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最終更新日:2011年11月9日

でん粉の需給・価格動向

2011年11月

調査情報部

主要国におけるでん粉事情(2011年10月現在)

 
 

絵で見る世界のでん粉製品需給

 
 

海外のでん粉需給動向

とうもろこし

米 国

収穫面積の下方修正により、11/12年度の生産量は前年度比0.1%減の124億3300万ブッシェルに

 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)は10月12日、世界農産物需給推計の月次報告を公表した。これによると、9月30日に公表された9月1日時点の在庫量が反映されるとともに、USDAへの補助金申請データなどを基に収穫面積が見直され、米国における2011/12穀物年度(2011年9月〜2012年8月。以下、「2011/12年度」)の生産量については、前月の予測から0.5%下方修正された。

 収穫面積は、アイオワ州とオハイオ州で各々10万エーカー下方修正されるなど全体で50万エーカー下方修正された。1エーカー当たりの収量については、最大生産州のアイオワ州で2ブッシェル増、2番手のイリノイ州で2ブッシェル減となるなど州によって増減が異なってはいるが、全体では前月の予測値と同じとなった。その結果、生産予測量は、前月の予測(124億9700万ブッシェル、3億1742万トン、1ブッシェル=25.4キログラム)から6400万ブッシェル引き下げられ、124億3300万ブッシェル(前年度比0.1%減、3億1580万トン)になると予測されている。

 期首在庫の引き上げにより、在庫率は上方修正され6.8%に

 期首在庫については、四半期毎の調査により9月1日時点の在庫が2億800万ブッシェル上方修正され前年を33.9%下回る11億2800万ブッシェル(2865万トン)となった。期首在庫の増加により、総供給量は1億4400万ブッシェル上方修正の135億7600万ブッシェル(3億4483万トン)となった。

 また、国内消費量は、前月の予測値が据え置かれて111億1000万ブッシェル(同0.1%減、2億8219万トン)と予測されている。一方、ウクライナなどで増産が見込まれることから米国の輸出量は5000万ブッシェル下方修正された。

 供給増・消費減により期末在庫率は前月の5.3%から6.8%に上方修正された。これを受けて、生産者販売価格は上値、下値ともに前月の予測より1ブッシェル当たり0.30ドル引き下がり、6.20〜7.20ドルになると予測された。

(シカゴとうもろこし相場の直近のデータについては、当機構ホームページhttp://www.alic.go.jp/international/index.htmlの「海外情報」)に掲載しています。)
(1米ドル=77.65円、9月末日TTS相場)
 
 
8月の輸出価格は前月並みのトン当たり310米ドル
 
 
 8月のとうもろこし(HScode:100590)輸出量は、前年同月比18.9%減の383万2000トンとなった。国別では、日本向け85万5000トン(35.3%減)、メキシコ向け67万3000トン(8.9%増)、韓国向け56万7000トン(23.7%減)となっている。中国向けについては、前年同月比62.7%減となる18万2000トン(前月比24.2%減)となった。

 なお、1〜8月の累計では、豊作であった前年同期を11.5%下回る3105万1000トンであった。

 また、輸出価格(FOB)はトン当たり310米ドルと3カ月連続で横ばいの推移となったものの、前年同月比では63.2%高と、在庫率の低さを反映して依然高水準となっている。 


中 国

輸出価格は軟化するも前年同月比16.3%高
 
 
 8月のコーンスターチ輸出量は、前年同月比71.3%減の1万1600トンと、国内需要の増加などにより4カ月連続で前年の水準を大幅に下回った。国別では、ナイジェリア向け2400トン(5.4%増)、インドネシア向け2300トン(91.5%減)、韓国向け2100トン(前年同月実績なし)、マレーシア向け1700トン(31.4%減)となった。

 また、輸出価格(FOB)は前月比3.2%安となるトン当たり500米ドルとやや下落したが、前年同月比では15.4%高で、依然高水準での推移となっている。

タピオカでん粉

タ イ

10月25日のタピオカでん粉価格はトン当たり440米ドル
 
 
 10月上期の東北部におけるキャッサバ価格は、キログラム当たり1.6〜2.1バーツ(でん粉含有率21〜23%)となった。降雨の影響で、複数の製造工場で操業を停止する状況となっている。

 タピオカでん粉価格は、でん粉製造業者が在庫の放出を行ったため、7月以降軟化傾向で推移しており、10月25日時点のバンコクにおけるFOB価格は、前年同期比20%安のトン当たり440米ドルとなった。

 2011/12年度(10〜9月)より、キャッサバ農家の保護政策として2008/09年度まで実施されていた担保融資制度の導入が検討されているところであるが、11月1日現在でこの制度の詳細は明らかとなっていない。

8月の輸出量、前月に続き前年同月比大幅増の19万1000トン
 
 
 8月の輸出量は、前年同月の2.1倍の19万1000トンと前月に引き続き前年同月の水準を大幅に上回ることとなった。これは、でん粉製造業者が高値を見込んで抱えていた在庫を放出したためであるとみられ、この影響から8月のタピオカでん粉価格は軟化傾向で推移した。

 輸出量を国別に見ると、インドネシア向け5万9100トン(前年同月の約12倍)、中国向け5万5400トン(前年同月比80.2%増)、マレーシア向け2万300トン(前年同月の約2.3倍)、日本向け1万5700トン(前年同月の約2.8倍)、台湾向け1万5400トン(30.4%減)であった。

ばれいしょでん粉

E U

欧州委員会が共通農業政策(CAP)改革案を提案、でん粉業界は歓迎

 欧州委員会は10月12日、2014年1月施行予定のCAP改革案を公表した。この中では、2015年10月からの砂糖と異性化糖の生産割当制度の廃止が提案されている。これを受け、欧州でん粉産業協会(AAF)は同月20日、甘味料が多様化することによる供給増やそれによって域内の業界や消費者の選択肢が増えることになる、として歓迎の意を示した。

 同協会によると、EU域内では2150万トンの原料(穀物1400万トン、ばれいしょ750万トン)から約930万トンのでん粉製品が生産されている。これに対して、EUにおける異性化糖割当数量は現在、69万トンとなっている。なお、この砂糖及び異性化糖の割当制度廃止案に対する関係者の反応は様々で、大口砂糖ユーザー団体である砂糖需要者委員会は賛成としているが、生産者団体である欧州てん菜生産者連盟と欧州砂糖製造者協会は強く非難の意を示している。

8月の輸出価格、トン当たり750ユーロに下落
 
 
 ばれいしょでん粉輸出量は、減産の影響から2010年11月以降、前年を下回る水準での推移が続いており、8月の輸出量も1万7600トンと、前年同月を35.1%減と大幅に下回った。国別では、韓国向け4000トン(9.9%増)、米国向け2200トン(10.0%増)、中国向け1600トン(73.9%減)、スイス向け900トン(17.7%減)、メキシコ向け800トン(10.9%減)となった。

 また、輸出価格(FOB)はトン当たり750ユーロと前月から11.8%値を下げたが、減産に伴う需給ひっ迫から、前年同月(390ユーロ)の約1.9倍の水準となっている。

(1ユーロ=105.61円、9月末日TTS相場)

化工でん粉

輸出国の動向

タ イ

8月の輸出価格、前月から下落しトン当たり790米ドル
 
 
 8月のデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸出量は、前年同月比25.1%増の6万7000トンとなった。国別では、中国向け2万700トン(前年同月の約2.5倍)、日本向け2万600トン(10.0%減)、オランダ向け3900トン(前年同月の約4.3倍)、インドネシア向け3800トン(22.8%増)、韓国向け3100トン(2.0%減)であった。

 また、輸出価格(FOB)はタピオカでん粉価格の高騰から高水準での推移となっているが、8月はタピオカでん粉価格の下落を受けて、トン当たり790米ドルと前月より30米ドル下落した。


米 国

8月の輸出価格、トン当たり870米ドルと高水準で推移
 
 
 8月のデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸出量は、前年同月比9.2%減の3万8400トンとなった。国別では、カナダ向け7300トン(5.9%増)、メキシコ向け5700トン(29.0%増)、日本向け4600トン(15.4%減)、ドイツ向け3100トン(48.0%減)、コロンビア向け1900トン(2.5%減)であった。

 また、輸出価格(FOB)は前月並みのトン当たり870米ドル(前年同月比9.2%高)と依然高水準となっている。


中 国

8月の輸出価格は続落も、依然高水準
 
 
 8月のデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸出量は、前年同月比4.6%減の8000トンとなった。国別では、日本向けが最も多く2900トン(54.2%増)、次いで韓国向け1700トン(33.5%減)、マレーシア向け660トン(52.9%増)、台湾向けが570トン(前年同期の約3.6倍)となった。

 また、輸出価格(FOB)は前月のトン当たり850米ドルから値を下げ820米ドルとなったものの、前年同月比では34.0%高と依然高水準での推移となった。


E U

8月の輸出価格、前月より30ユーロ安のトン当たり880ユーロ
 
 
 8月のデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸出量は、前年同月比3.8%増の3万7900トンであった。国別では、トルコ向けが最も多く8400トン(10.1%増)、次いで、中国向け3700トン(17.4%増)、ロシア向け3100トン(2.7%減)、米国向け2800トン(5.0%減)、韓国向け2500トン(9.8%増)であった。

 また、輸出価格(FOB)はトン当たり880ユーロと前月(910ユーロ)から値を下げ、前年同月比では13.8%高となった。


輸入国の動向

中 国

8月の輸入価格、上昇傾向は一服するも依然として高水準
 
 
 8月のデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸入量は、前年同月比2.6%減の1万6100トンであった。輸入先はタイが9700トンと約6割を占めた。中国は、堅調なでん粉需要を反映して、2009年6月以降化工でん粉の純輸入国となっているが、8月の純輸入量は、前月の8600トンから減少し、8200トンとなった。

 輸入価格(CIF)は、国際価格の上昇を受け5月以降、上昇傾向で推移していたが、8月はトン当たり1140米ドル(前年同月比23.0%高)と下落に転じた。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713



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