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地域だより

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最終更新日:2013年5月30日

2013年5月

平成25年度第1回地域情報交換会の開催について(札幌事務所)

札幌事務所
 


  平成25年5月15日(水)、当事務所は平成25年度の情報収集提供業務の実施に当たり、道内における情報ニーズの明確化、情報精度の向上を図るため第1回地域情報交換会を開催した。

  今回の会議には、行政機関、てん菜糖製造事業者、農業関係団体、消費者団体など11名が出席した。まず、寺西札幌事務所長の挨拶に続いて、本部調査情報部の中司から平成25年度における情報収集提供業務の重点テーマを説明。また、当事務所の平成24年度の実績と平成25年度における情報収集提供業務の実施計画案を説明するとともに、各出席者からの話題提供や機構の情報収集提供業務についての意見交換を行った。
 
 出席者からの主な話題提供は、次のとおりであった。

 (1)てん菜は3年連続の不作で、平成24年産は、糖分取引が開始されてから最も低い糖分であった。平成25年産は、直接支払交付金のてん菜の基準糖度の引下げと、営農継続支払の算定の特別措置を行う。また、平成24年度補正予算で措置された「さとうきび等安定生産体制確立事業」の農業機械導入支援については、道内の要望件数が多く、予算額を超えることから、今後調整する必要がある。

 (2)北海道は、平成25年度に「輪作体系維持確立対策事業」を立上げ、てん菜振興の検討会の開催や、平成34年までにジャガイモシストセンチュウ抵抗性品種の普及率を50%まで拡大することを目指したセミナーの開催などを予定。また、「馬鈴しょ新時代」の新パンフレットをイベントなどで配布し、消費者に対してPRする予定。

 (3)春先からの異常な低温により、特にオホーツク地域ではてん菜やばれいしょの定植作業が著しく遅れている。

 (4)「でん粉プロジェクト」を系統関係者で立上げ、平成34年までにでん粉原料用ばれいしょのシストセンチュウ抵抗性品種の普及率を100%にする目標を設定し、でん粉の増産のための作付面積拡大の推進を行っている。

 (5)てん菜の新品種「アマホマレ」の紹介や、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性品種の原原種の普及や開発などを行っている。

  また、出席者からは次の内容の情報提供を希望するとの意見をいただいた。

 (1)てん菜、ばれいしょに係る生産現場の技術や新しい取り組みと、諸外国の生産体制についての情報

 (2)砂糖とその他の甘味料について、特徴や優れた点などの研究成果に関する情報

 (3)でん粉調製品の種類、用途、価格など、生産者向けの情報

 (4)砂糖は体に良くないなどの誤った認識の消費者が多く、低甘味料にシフトが進でいるため、低甘味料に関する新しい情報

  最後に機構から、今回の会議における意見・要望などを踏まえ、現地の関係者のニーズに沿った情報を収集し提供するとともに、砂糖およびでん粉に関する正しい知識について広くPRしていくこととし、出席者の皆様へ更なる協力・連携をお願いして意見交換会を終了した。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713