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2. 日本の品目別主要輸入先国の動向

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最終更新日:2015年2月10日

2. 日本の品目別主要輸入先国の動向

2015年2月

 本文中の日本円換算に用いた為替レートは12月末日TTS相場の値であり、1米ドル=121.55円、1タイバーツ=3.75円、1ユーロ=148.04円である。

トウモロコシ・コーンスターチ

米 国

 米国農務省(USDA)が1月12日に公表した「2014/15穀物年度(9月〜翌8月)の国内外の主要農作物需給見通し(1月予測)」によるトウモロコシの需給動向などは次のとおり。

【需給動向】
国内生産量は下方修正されるも、記録的な大豊作

 2014/15穀物年度のトウモロコシの総供給量は、前月予測から1億9600万ブッシェル減少し154億7200万ブッシェル(3億9299万トン、前年度比5.4%増)となった。これは、前月予測から単収が下方修正されたことを受けて国内生産量も下方修正されたことによるものだが、記録的な大豊作との予測は変わっていない。

 一方、消費については、ソルガムの代わりにバイオエタノールに仕向けられるトウモロコシが増加見込みであるものの、飼料向けなどが前月予測から下方修正されたことから、総消費量は前月予測を7500万ブッシェル下回る135億9500万ブッシェル(3億4531万トン、同1.0%増)となった。また、期末在庫量が下方修正され、18億7700万ブッシェル(4768万トン、同52.4%増)となった(表2)。

【価格動向】
下値、上値ともに前月から上方修正

 2014/15穀物年度のトウモロコシ生産者平均販売価格は、下値、上値ともに上方修正され、1ブッシェル当たり3.35〜3.95米ドル(407円〜480円)としている(表2)。
 
【貿易動向:トウモロコシ】
10月の輸出量は、7カ月ぶりに400万トンを下回る

 2014年10月のトウモロコシ輸出量は367万6771トン(前年同月比11.0%増、前月比9.6%減)となり、同年2月以来の300万トン台となった。米国産トウモロコシの輸出量は、割安感を受けて2014年1月以降急増したが、輸出先国での在庫増などにより、5月以降、前月を下回る月が続いている。(図3)。2014年10月の輸出先国別の輸出量は、次のとおり。

メキシコ 89万5259トン (前年同月比13.5%減、前月比19.6%減)
日本 76万1881トン (同21.7%増、同26.2%減)
韓国 19万8988トン (同9.8%増、同43.6%減)
中国 8万9386トン (同86.2%減、同774.2%増)

 また、同年1〜10月の輸出量は、4402万3838トン(前年同期比159.8%増)となった。同期間の輸出先国別の輸出量は、次のとおり。

日本  1134万8961トン (前年同期比108.3%増)
メキシコ 903万1231トン (同88.1%増)
韓国 462万9218トン (同16倍)
中国 29万1946トン (同86.3%減)

 中国は、2013年11月に米国産トウモロコシから未承認の米シンジェンタ社のGM種子「MIR162」が検出されたとして、それ以降、輸入の際に検査を行い、「MIR162」の混入がないと認められたもののみの輸入を許可していたが、2014年12月に同社より中国当局から「MIR162」の輸入が承認されたと発表された。

 なお、同年10月の輸出価格(FAS)は、前月に比べ0.2米ドル安の1トン当たり194.71米ドル(2万3667円、前年同月比15.2%安、前月比0.1%安)と、引き続き低水準で推移している。
 
【貿易動向:コーンスターチ】
輸出量は前年割れが続く

 2014年10月のコーンスターチ輸出量は、7411トン(前年同月比29.4%減、前月比5.8%増)となり(図4)、23カ月連続で前年割れとなっている。これはトウモロコシ価格の安値により、輸出先国が製品であるコーンスターチを輸入するより、原材料であるトウモロコシを輸入し、自国でコーンスターチを製造することが増えていることによる。同月の輸出先国別の輸出量は、次のとおり。

カナダ 3018トン (前年同月比9.1%減、前月比11.7%増)
メキシコ 752トン (同55.6%減、同125.1%増)
英国 695トン (同25.9%減、同247.5%増)
ドイツ 73トン (同89.2%減、同86.4%減)
日本 54トン (同80.8%減、同72.6%減)

 また、同年1〜10月の輸出量は、7万5489トン(前年同期比21.9%減)となった。同期間の輸出先国別の輸出量は、次のとおり。

カナダ 2万5354トン (前年同期比16.7%減)
メキシコ 7624トン (同43.9%減)
ドイツ 5060トン (同9.4%減)
英国 4954トン (同60.6%減)
日本 1445トン (同52.1%減)

 なお、同年10月の中西部市場のコーンスターチ価格は、前月に比べ0.2セント高の1ポンド当たり3.87セント(4.7円、前年同月比30.5%安、前月比4.2%高)となっている。コーンスターチ価格は、原料であるトウモロコシ価格の安値を受けて2013年7月以降大幅に下落し、低水準で推移している。
 

タピオカでん粉

タイ

【生産動向】
キャッサバの収穫期を迎え市場への入荷量は増加

 タイタピオカ取引協会(TTTA)によると、キャッサバ収穫最盛期に入り12月中下旬には市場への入荷量が増加している。しかし、年末には作業を休む農家もいることから、入荷量は一時的には減少するとみられている。

 現地報道によると、2014/15年度のキャッサバ農家支援の融資策が内閣で承認された。融資枠は730億バーツ(2738億円)であり、政府は利息3%を補償する。現金収入を求めて農家がキャッサバを早期に収穫しないようにするための短期融資や生産効率向上のためのかんがい施設設備などが融資の対象とされた。

【価格動向】
国内価格は前年を上回って推移するも、輸出価格は前年並み

 タイタピオカでん粉協会(TTSA)によると、2015年1月第2週のタピオカでん粉の国内価格は前月に比べ0.2バーツ安の1キログラム当たり13.1バーツ(49.13円、前年同月比1.6%高、前月比1.5%安)、輸出価格(FOB・バンコク)は前月に比べ15バーツ安の1トン当たり415米ドル(5万443.3円、前年同月比同、同3.5%安、)と前年同期並みで推移している(図5)。

 また、TTTAによると、2014年12月後半のタイ東北部および中央部のキャッサバ価格は1キログラム当たり2.40〜2.55バーツ(9円〜9.6円、でん粉含有率25%)で推移している。
 
【貿易動向】
輸出量は前月に比べ大幅減

 2014年11月のタピオカでん粉輸出量は、23万5655トン(前年同月比10.3%減、前月比27.3%減)となった(図6)。同月の輸出先国別の輸出量は、次のとおり。

中国 12万7048トン (前年同月比16.0%減、前月比29.2%減)
台湾 2万6273トン (同1.0%増、同13.9%減)
インドネシア 2万4448トン (同186.1%増、同55.0%減)
マレーシア 1万5867トン (同19.3%減、同0.9%増)
日本 1万4913トン (同10.2%減、同17.3%増)

 また、同年1〜11月の輸出量は、272万3570トン(前年同期比25.2%増)となった。同期間の輸出先国別の輸出量は、次のとおり。

中国 141万8616トン (前年同期比37.0%増)
インドネシア 31万4427トン (同37.2%増)
台湾    27万8059トン(同8.7%増)
マレーシア 20万3185トン(同14.8%増)
日本    13万4224トン(同14.4%増)
 

ベトナム

【生産動向】
2014年のキャッサバ作付面積はほぼ前年並み

 ベトナム農業農村開発省によると、2014年のキャッサバの作付面積は、前年比0.8%増の54万8800ヘクタールとなった(表3)。前年と比べて、北部では1.3%増、南部では0.6%増となっている。

 10月後半から各地のでん粉工場は再開し始め、11月には多くの工場でフル稼働での生産を行っている。南部の中央高原地域などでは、原材料となるキャッサバ芋の工場への搬入が前年度より、1工場当たり1日300〜400トン多いとしている。
 
【貿易動向】
輸出量は前年同月比1割増

 税関総局によると、2014年11月のタピオカでん粉輸出量は、20万3271トン(前年同月比8.4%増、前月比38.4%増)となった(図7)。このうち、中国向けは18万195トン(同2.8%増、同37.5%増)と全体の9割近くを占めている。

 また、同月の輸出価格(FOB・ホーチミン)は、前月に比べ3ドル高の1トン当たり443米ドル(5万3847円、同2.1%安、同0.7%高)であった。

 なお、同月のキャッサバチップ輸出量は、6万6947トン(同209.1%増、同26.6%減)となり、全量が中国向けであった。
 

ばれいしょでん粉

E U

【貿易動向】
輸出量は前年同月を下回るも、前月比4割増

 2014年9月のばれいしょでん粉輸出量は、2万523トン(前年同月比9.2%減、前月比35.5%増)となった(図8)。同月の輸出先国別の輸出量は、次のとおり。

韓国 3746トン (前年同月比5.1%減、前月比6.0%減)
米国 3477トン (同11.4%増、同217.2%増)
中国 1155トン (同48.4%減、同35.1%減)

 2013年9月以降、輸出価格(FOB)は上昇傾向で推移しており、2014年9月は前月に比べ14.02ユーロ高の1トン当たり697ユーロ(10万3184円、同20.5%高、同2.1%高)であった。2012年にばれいしょでん粉の生産割当制度(注1)が廃止され、直接支払い制度(注2)に移行したが、制度改正に伴う生産農家の補助金収入の減少分が輸出価格に反映されていると考えられる。

(注1)ばれいしょでん粉の生産量は、各国ごとに生産割当数量が設定されており、でん粉原料用ばれいしょ生産農家とでん粉製造業者は、割当数量内で生産されたでん粉原料用ばれいしょとでん粉に対して補助金を受け取ることができた。

(注2)生産者補助金の代替支援として、2012年から実施。耕作面積に応じて、補助金が支払われる。
 

〜フランスのでん粉原料用ばれいしょ生産の現状〜
 

 フランスは、ドイツとオランダに次いで、EUで3番目のでん粉原料用ばれいしょ生産国である。

 2013年度(7月〜翌6月)の作付面積は約2万ヘクタール、生産量は110万トンであるが、作付面積および生産量はともに、過去10年間で約3割の減少となっている。さらに、2012年に共通農業政策(CAP)改革によって生産割当制度や補助金が終了されたことで生産者のインセンティブは低下し、他作物への転換が進んでいる。また、生産者数は、2012年度の約1300戸から、2014年度には1200戸を下回っている。


 オシモンでん粉農業協同組合(SCAPHaussimont)によれば、フランスにおけるでん粉原料用ばれいしょの生産コストは、過去数年間上昇傾向が続いている。他国に比べてそもそも割高な肥料価格や人件費が上昇しているほか、特有の状況として、ばれいしょの種芋認証制度によって種芋のコストが割高となっている。また、フランスではでん粉原料用ばれいしょの生産に際し、殺虫剤の使用に対して環境保護のための費用の支払いが求められるが、2014年はこの費用が上昇している。

 以上のようなことから、フランスでのでん粉原料用ばれいしょの平均生産コストは、過去数年間は1ヘクタール当たり60〜70ユーロ(8882円〜10363円)であったが、2014年は同約95ユーロ(14064円)となっている。
 

化工でん粉

 デキストリンおよびその他の化工でん粉(HSコード:350510、以下「化工でん粉」という)の、主要輸出国の主要仕向け先国別輸出量および輸出価格は以下のとおり。なお、データは「Global Trade Atlas」の出典である。

タ イ

【貿易動向】
11月の輸出量は、前月をかなり下回る

 2014年11月の化工でん粉の輸出量は、7万7536トン(前年同月比0.2%増、前月比14.0%減)となった(図9)。同月の輸出先国別の輸出量は、次のとおり。

日本 2万3058トン (前年同月比9.5%減、前月比15.4%減)
中国 1万7456トン (同9.7%減、同31.2%減)
インドネシア 7154トン (同1.0%増、同27.5%増)
 

米 国

【貿易動向】
10月の日本向け輸出量は、前年比および前月比ともに大幅減

 2014年10月の化工でん粉の輸出量は、3万7394トン(前年同月比8.2%減、前月比1.7%減)となった(図10)。同月の輸出先国別の輸出量は、次のとおり。

カナダ 8435トン (前年同月比6.3%増、前月比19.0%増)
中国 3409トン (同19.1%増、同7.8%減)
ドイツ 2999トン (同13.3%減、同18.3%減)
日本 2955トン (同40.3%減、同43.9%減)
メキシコ 2652トン (同2.9%減、同23.5%減)
 

中 国

【貿易動向】
11月の輸出量は、前年比および前月比ともに大幅減

 2014年11月の化工でん粉の輸出量は、6014トン(前年同月比39.1%減、前月比24.3%減)となった(図11)。同月の輸出先国別の輸出量は、次のとおり。

韓国 2550トン (前年同月比41.6%減、前月比25.9%減)
日本 780トン (同70.6%減、同71.4%減)
 

E U

【貿易動向】
9月の輸出量は前月比2割増

 2014年9月の化工でん粉の輸出量は、4万2932トン(前年同月比15.4%増、前月比23.4%増)となった(図12)。同月の輸出先国別の輸出量は、次のとおり。

トルコ 1万995トン (前年同月比34.0%増、前月比32.3%増)
ロシア 5088トン (同24.9%増、同10.1%増)
中国 3728トン (同31.9%減、同6.9%増)
日本 3513トン (同0.1%減、同29.4%増)
 

豪 州

【貿易動向】
11月の日本向け輸出量は前年比および前月比ともに4割増

 2014年11月の化工でん粉の輸出量は、1197トン(前年同月比8.1%増、前月比3.5%増)となった(図13)。同月の輸出先国別の輸出量は、次のとおり。

日本 681トン (前年同月比42.2%増、前月比37.9%増)
ニュージーランド 222トン (同15.6%増、同11.6%減)
 
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713



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