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2. 日本の品目別主要輸入先国の動向

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最終更新日:2015年3月10日

2. 日本の品目別主要輸入先国の動向

2015年3月

 本文中の日本円換算に用いた為替レートは1月末日TTS相場の値であり、1米ドル=119.25円、1タイバーツ=3.69円、1ユーロ=135.38円である。

トウモロコシ・コーンスターチ

米国

 米国農務省(USDA)が2月10日に公表した「2014/15穀物年度(9月〜翌8月)の国内外の主要農作物需給見通し(2月予測)」によるトウモロコシの需給動向などは次の通り。

【需給動向】
国内消費量はエタノール向けが増える見込みから上方修正

 2014/15穀物年度のトウモロコシの国内消費量については、飼料向けが下方修正される一方でエタノール向けなどが上方修正され、前月予測から5000万ブッシェル増加し118億9500万ブッシェル(3億213万トン、前年度比3.1%増)となった。これに伴い、期末在庫量が下方修正され、18億2700万ブッシェル(4641万トン、同48.3%増)となった(表2)。

【価格動向】
上下幅が圧縮され、3.40〜3.90米ドルの予測

 2014/15穀物年度のトウモロコシ生産者平均販売価格は、上下幅が5セントずつ圧縮され、1ブッシェル当たり3.40〜3.90米ドル(405円〜465円)としている(表2)。
 
 なお、2月19、20日に開催されたUSDAの農業観測会議では、2015/16穀物年度のトウモロコシの需給見通しが公表され、大豆などへの転作により作付面積が3600万ヘクタールと減少し、単収が記録的な豊作だった今年度に比べわずかに減少することにより、生産量は前年度比4.4%減の3億4500万トンと予想されている。また、消費量は、飼料等向けとコーンスターチや異性化糖やぶどう糖など食品向け需要の増加が見込まれている。

【貿易動向:トウモロコシ】
11月の輸出量は、大幅に減少し300万トンを下回る

 2014年11月のトウモロコシ輸出量は263万7575トン(前年同月比25.1%減、前月比28.3%減)となり、2013年9月以来の200万トン台となった。米国産トウモロコシの輸出量は、割安感を受けて2014年1月以降急増したが、輸出先国での在庫増などにより、5月以降、前月を下回る月が続いている。(図3)。2014年11月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

メキシコ 57万5790トン (前年同月比25.3%減、前月比35.7%減)
日本 53万6312トン (同8.5%減、同29.6%減)
中国 1万2080トン (同98.5%減、同86.5%減)
韓国 1598トン (同99.7%減、同99.2%減)

 また、同年1〜11月の輸出量は、4666万1413トン(前年同期比128.0%増)となった。同期間の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

日本 1188万5273トン (前年同期比97.0%増)
メキシコ 960万7021トン (同72.4%増)
韓国 463万 816トン (同425.9増)
中国 30万4026トン (同89.6%減)

 なお、同年11月の輸出価格(FAS)は、前月に比べ11.9米ドル高の1トン当たり206.63米ドル(2万4641円、前年同月比8.4%安、前月比6.1%高)と、上昇したものの引き続き低水準で推移している。
 
【貿易動向:コーンスターチ】
輸出量は前年割れが続く

 2014年11月のコーンスターチ輸出量は、7850トン(前年同月比28.1%減、前月比5.9%増)となり(図4)、前年割れが続いている。これは、トウモロコシ価格の安値により、輸出先国が製品であるコーンスターチを輸入するより、原料であるトウモロコシを輸入し、自国でコーンスターチを製造することが増えていることによる。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

カナダ 2677トン (前年同月比13.8%減、前月比11.3%増)
メキシコ 748トン (同30.2%減、同0.5%減)
ドイツ 619トン (同57.9%増、同747.9%増)
英国 599トン (同45.5%減、同13.8%減)
日本 132トン (同47.0%減、同144.4%減)

 また、同年1〜11月の輸出量は、8万3339トン(前年同期比22.5%減)となった。同期間の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

カナダ 2万8031トン (前年同期比16.5%減)
メキシコ 8372トン (同42.9%減)
ドイツ 5679トン (同5.0%減)
英国 5553トン (同59.4%減)
日本 1577トン (同51.7%減)

 なお、同年11月の中西部市場のコーンスターチ価格は、前月に比べ0.7セント高の1ポンド当たり4.58セント(5.5円、前年同月比38.2%高、前月比18.4%高)となっている。コーンスターチ価格は、原料であるトウモロコシ価格の安値を受けて2013年7月以降大幅に下落し、低水準で推移している。
 

タピオカでん粉

タイ

【生産動向】
キャッサバの収穫期を迎え市場への入荷量は増加

 タイタピオカ取引協会(TTTA)によると、キャッサバの収穫最盛期となり1月は市場への入荷量が増加している。主産地であるナコンラーチャシーマー県において、工場へのタピオカ出荷量は、1日当たり3万〜3万3000トンに上っている。

【価格動向】
国内価格および輸出価格はわずかに前年を下回る

 タイタピオカでん粉協会(TTSA)によると、2015年2月第2週のタピオカでん粉の国内価格は、1キログラム当たり13.0バーツ(48.34円、前年同月比3.0%安、前月比0.8%安)、輸出価格(FOB・バンコク)は、1トン当たり415米ドル(4万9489円、同3.5%安、前月比同)と、どちらもほぼ前月並みであるものの、前年同期をやや下回っている(図5)。

 また、TTTAによると、2015年1月前半のタイ東北部および中央部のキャッサバ価格は1キログラム当たり、2.35〜2.55バーツ(8.7円〜9.4円、でん粉含有率25%)で推移している。
 
【貿易動向】
輸出量は前月に比べ大幅増

 2014年12月のタピオカでん粉輸出量は、26万9713トン(前年同月比7.0%増、前月比14.5%増)となった(図6)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

中国 11万9406トン (前年同月比17.5%減、前月比6.0%減)
インドネシア 4万7787トン (同540.6%増、同95.5%増)
マレーシア 2万9082トン (同104.5%増、同83.3%増)
台湾 2万3864トン (同19.6%減、同9.2%減)
日本 8524トン (同3.9%減、同42.8%減)
 
 また、2014年(1〜12月)の輸出量は、299万3283トン(前年比23.3%増)となった(図7)。タイ産タピオカでん粉の強い価格競争力などにより、中国およびインドネシアをはじめ、各国への輸出が増加している。同年の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

中国 153万8022トン (前年比30.3%増)
インドネシア 36万2214トン (同53.1%増)
台湾 30万1923トン (同5.8%増)
マレーシア 23万2267トン (同21.4%増)
日本 14万2748トン (同13.1%増)
 

ベトナム

【生産動向】
キャッサバ作付面積はほぼ前年を上回る

 ベトナム農業農村開発省によると、2015年1月のキャッサバの作付面積は、前年比8.8%増の6万9597ヘクタールとなった(表3)。前年と比べて、北部では4.5%減、南部では13.1%増となっている。ただし、2015年はキャッサバ価格が昨年より下落するとの予測から、作付面積を縮小させている生産地もみられている。
 
【貿易動向】
輸出量は増加する一方、価格は下落して推移

 税関総局によると、2014年12月のタピオカでん粉輸出量は、22万9843トン(前年同月比14.1%増、前月比13.1%増)となった(図8)。このうち、中国向けは20万5659トン(同11.9%増、同14.1%増)と全体の9割近くを占めている。

 また、同月の輸出価格(FOB・ホーチミン)は、前月に比べ23ドル安の1トン当たり415米ドル(5万2828円、同3.5%安、同6.3%安)であった。

 なお、同月のキャッサバチップ輸出量は、6万1244トン(同3.4%増、同8.5%減)となり、全量が中国向けであった。
 
2014年(1〜12月)の輸出量は、173万6260トン(前年比11.3%増)となった(図9)。同年の主な輸出先国別の輸出量は、次の通り。

中国 151万4174トン (前年比9.1%増)
フィリピン 6万2858トン (同68.2%増)
マレーシア 3万8755トン (同34.1%増)
日本 3368トン (同61.2%減)
 

ばれいしょでん粉

EU

【貿易動向】
輸出量は前月比3割増

 2014年10月のばれいしょでん粉輸出量は、2万6491トン(前年同月比2.5%増、前月比29.1%増)となった(図10)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

韓国    3402トン (前年同月比0.5%増、前月比9.2%減)
米国    2947トン (同12.6%減、同15.2%減)
中国    1375トン (同55.4%減、同19.0%増)

 2013年9月以降、輸出価格(FOB)は上昇傾向で推移しており、2014年10月は前月からは値を下げたものの、前年同月に比べると約1割高の1トン当たり652ユーロ(9万4360円、同9.9%高、同6.5%安)となった。2012年にばれいしょでん粉の生産割当制度(注1)が廃止され、直接支払い制度(注2)に移行したが、制度改正に伴う生産農家の補助金収入の減少分が輸出価格に反映されていると考えられる。

(注1)ばれいしょでん粉の生産量は、各国ごとに生産割当数量が設定されており、でん粉原料用ばれいしょ生産農家とでん粉製造業者は、割当数量内で生産されたでん粉原料用ばれいしょとでん粉に対して補助金を受け取ることができた。
(注2)生産者補助金の代替支援として、2012年から実施。耕作面積に応じて、補助金が支払われる。
 

化工でん粉

 デキストリンおよびその他の化工でん粉(HSコード:350510、以下「化工でん粉」という)の、主要輸出国の主要仕向け先国別輸出量および輸出価格は以下の通り。なお、データは「Global Trade Atlas」の出典である。

タイ

【貿易動向】
12月の輸出量は、前年同月をかなり上回る

 2014年12月の化工でん粉の輸出量は、7万4984トン(前年同月比6.6%増、前月比3.3%減)となった(図11)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

日本      2万4400トン (前年同月比37.3%増、前月比5.8%増)
中国      1万8620トン (同3.8%減、同6.7%増)
インドネシア    4915トン (同26.1%減、同31.3%減)
 
 また、2014年(1〜12月)の輸出量は、95万4205トン(前年比5.2%増)となった(図12)。同年の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

日本     31万8228トン(前年比1.5%増)
中国     21万2326トン(同5.2%増)
インドネシア  8万3771トン(同5.7%減)
 

米国

【貿易動向】
11月の輸出量は、前年に比べメキシコ向けが大幅増の一方、ドイツ向けが大幅減

 2014年11月の化工でん粉の輸出量は、3万3104トン(前年同月比6.8%減、前月比11.5%減)となった(図13)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

カナダ     6668トン (前年同月比5.8%減、前月比20.9%減)
日本      4200トン (同1.3%増、同42.1%増)
メキシコ    3267トン (同50.6%増、同23.2%増)
中国      3113トン (同22.0%減、同8.7%減)
ドイツ     1152トン (同56.3%減、同61.6%減)
 

中国

【貿易動向】
12月の輸出量は、前年同月比4割減。2014年の年間輸出量は、前年比2割減

 2014年12月の化工でん粉の輸出量は、7611トン(前年同月比44.8%減、前月比26.6%増)となった(図14)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

韓国   2602トン (前年同月比65.9%減、前月比2.0%増)
日本   2288トン (同30.1%減、同193.3%増)
 
 また、2014年(1〜12月)の輸出量は、9万4979トン(前年比21.7%減)となった(図15)。同年の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

韓国  3万7849トン(前年比30.7%減)
日本  2万8575トン(同11.3%減)
 

EU

【貿易動向】
10月の輸出量は前年に比べ日本向けが大幅減

 2014年10月の化工でん粉の輸出量は、4万1600トン(前年同月比3.1%減、前月比3.2%減)となった(図16)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

トルコ    8936トン (前年同月比13.8%増、前月比18.7%減)
ロシア    5154トン (同1.2%減、同1.3%増)
中国     5445トン (同7.5%減、同46.1%増)
日本     3507トン (同21.0%減、同0.2%増)
 

豪州

【貿易動向】
12月の日本向け輸出量は前年比4割増

 2014年12月の化工でん粉の輸出量は、1873トン(前年同月比37.1%増、前月比26.7%増)となった(図17)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

日本         1136トン (前年同月比44.9%増、前月比18.1%増)
ニュージーランド    243トン (同56.8%増、同9.5%増)
 
 また、2014年(1〜12月)の輸出量は、1万6216トン(前年比3.3%減)となった(図18)。同年の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

日本       8955トン(前年比9.8%増)
ニュージーランド 2392トン(同13.0%増)
 
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713



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