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2. 日本の品目別主要輸入先国の動向

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最終更新日:2015年4月10日

2. 日本の品目別主要輸入先国の動向

2015月4年

 本文中の日本円換算に用いた為替レートは2月末日TTS相場の値であり、1米ドル=120.27円、1タイバーツ=3.77円、1ユーロ=135.15円である。

トウモロコシ・コーンスターチ

米 国

 米国農務省(USDA)が3月10日に公表した「2014/15穀物年度(9月〜翌8月)の国内外の主要農作物需給見通し(3月予測)」によるトウモロコシの需給動向などは、次の通り。

【需給動向】
エタノール向けが下方修正される一方、飼料向けと輸出量が上方修正

 2014/15穀物年度のトウモロコシの国内消費量については、飼料向けが5000万ブッシェル上方修正される一方で、エタノール向けが5000万ブッシェル下方修正されたことにより、全体では前月予測と変わらず118億9500万ブッシェル(3億213万トン、前年度比3.1%増)となった。また、輸出量が5000万トン上方修正され、期末在庫量は17億7700万ブッシェル(4514万トン、同44.2%増)となった(表2)。

【価格動向】
下値が引き上げられ、3.50〜3.90米ドルの予測

 2014/15穀物年度のトウモロコシ生産者平均販売価格は、需要予測が上方修正されたことを受け、下値が10セント引き上げられ、1ブッシェル当たり3.50〜3.90米ドル(421円〜469円)としている(表2)。
 
 

 
【貿易動向:トウモロコシ】
12月の輸出量は、前年同月を下回るも前月比1割増

 2014年12月のトウモロコシ輸出量は297万7243トン(前年同月比15.3%減、前月比12.9%増)となった。米国産トウモロコシの輸出量は、輸出先国での在庫増などに伴い5月以降、前月を下回る月が続いていたが、割安感から8カ月ぶりに前月を上回った(図3)。2014年12月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

メキシコ 76万6143トン(前年同月比23.1%減、前月比33.1%増)
日本 65万6624トン(同19.4%増、同22.4%増)
ベネズエラ 39万56トン(同45.3%減、同60.9%減)
中国 1万7679トン(同97.7%減、同46.3%増)
韓国 4430トン(同96.6%減、同177.2%増)

 なお、同年12月の輸出価格(FAS)は、前月に比べ2.9米ドル安の1トン当たり203.77米ドル(2万4507円、前年同月比10.6%安、前月比1.4%安)と、引き続き低水準で推移している。
 
 また、2014年(1〜12月)の輸出量は、4963万8656トン(前年比107.0%増)となった(図4)。同年の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

日本 1254万1897トン (前年比90.5%増)
メキシコ 1037万3164トン (同57.9%増)
韓国 463万5246トン (同358.8増)
中国 32万1705トン (同91.3%減)
 
【貿易動向:コーンスターチ】
輸出量は前年割れが続く

 2014年12月のコーンスターチ輸出量は、7778トン(前年同月比5.5%減、前月比0.9%減)となり(図5)、前年割れが続いている。これは、トウモロコシ価格の安値により、輸出先国が製品であるコーンスターチから原料であるトウモロコシ輸入に移行し、自国でコーンスターチを製造することが増えていることによる。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

カナダ 2660トン(前年同月比21.0%増、前月比0.6%減)
メキシコ 1145トン(同62.0%増、同53.1%増)
ドイツ 882トン(同1.7%増、同42.5%増)
英国 600トン(同53.6%減、同0.2%増)
日本 155トン(同45.6%減、同17.4%増)

 なお、同年12月の中西部市場のコーンスターチ価格は、前月比0.02セント高の1ポンド当たり4.60セント(5.5円、前年同月比11.2%安、前月比0.3%高)となっている。コーンスターチ価格は、原料であるトウモロコシ価格の安値を受けて2013年7月以降大幅に下落し、低水準で推移している。
 
 また、2014年(1〜12月)の輸出量は、前年比大幅減となる9万1117トン(前年比21.3%減)となった(図6)。同年の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

カナダ 3万 691トン (前年比14.2%減)
メキシコ 9517トン (同38.1%減)
ドイツ 6561トン (同 4.1%減)
英国 6153トン (同58.9%減)
日本 1732トン (同51.2%減)
 

タピオカでん粉

タ イ

【生産動向】
キャッサバの収穫期を迎え市場への出荷量は増加

 タイタピオカ取引協会(TTTA)によると、キャッサバの収穫最盛期となり、主産地であるナコンラーチャシーマー県では、工場へのキャッサバ出荷量は、3月上旬で1日当たり3万2000トン〜3万3000トンに上り、市場への出荷量は増加が続いている。

 現地報道によると、農業協同組合省は、今年の第1四半期(1〜3月)の天然ゴム、油ヤシなどの生産量が減少する一方、キャッサバ、サトウキビなどの生産量が増加するとの見通しを発表した。また、同省からは、今年流通するキャッサバは、前年比3%増の3091万トンに達するとの見通しが示されている。

【価格動向】
国内価格および輸出価格はわずかに前年を下回る

 タイタピオカでん粉協会(TTSA)によると、2015年3月第3週のタピオカでん粉の国内価格は、1キログラム当たり13.2バーツ(49.76円、前年同期比2.9%安、前月比1.5%高)、輸出価格(FOB・バンコク)は、1トン当たり425米ドル(5万1115円、同4.5%安、同2.4%高)と、どちらも前年同期を下回って推移している(図7)。

 また、TTTAによると、2015年3月前半のタイ東北部および中央部のキャッサバ価格は、1キログラム当たり2.20〜2.40バーツ(8.3円〜9.0円、でん粉含有率25%)で推移している。

 現地報道によると、今後数年間はキャッサバを含むタイの農作物価格が、低水準で推移するとの見通しが出されている。これは、海外需要の減退に加え、バーツ高による競争力の低下により輸出が伸び悩むことが要因とされ、農家所得の低下が懸念されている。
 
【貿易動向】
輸出量は前年同月比大幅増

 2015年1月のタピオカでん粉輸出量は、25万9429トン(前年同月比16.0%増、前月比3.8%減)となった(図8)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

中国 9万9962トン(前年同月比14.0%減、前月比16.3%減)
インドネシア 5万9509トン(同9倍、同24.5%増)
台湾 2万7115トン(同11.2%増、同13.6%増)
マレーシア 2万6985トン(同40.8%増、同7.2%減)
日本 1万1939トン(同14.8%減、同40.1%増)
 

ベトナム

【生産動向】
作付面積は前年同月比1割増

 ベトナム農業農村開発省によると、2015年2月のキャッサバの作付面積は、前年同月比9.2%増の9万4075ヘクタールとなった(表3)。北部では、1月から2月上旬にかけて、天候に恵まれたことからキャッサバの収穫が進み、また、新規の植え付けも前倒しで行われている。
 
【貿易動向】
輸出量は増加する一方、価格は下落して推移

 税関総局によると、2015年1月のタピオカでん粉輸出量は、24万7596トン(前年同月比61.6%増、前月比7.7%増)となった(図9)。このうち、中国向けは21万8870トン(同54.4%増、同6.4%増)と全体の9割近くを占めている。

 また、同月の輸出価格(FOB・ホーチミン)は、在庫増やタイ製品との競合により下落し、前月に比べ12ドル安の1トン当たり403米ドル(4万8469円、同2.3%安、同2.9%安)であった。

 なお、同月のキャッサバチップ輸出量は、19万6412トン(同29.0%増、同220.7%増)となり、タピオカでん粉同様、9割以上が中国向けであった。
 

ばれいしょでん粉

E U

【貿易動向】
輸出量は前年同月比および前月比ともに約1割減

 2014年11月のばれいしょでん粉輸出量は、2万4054トン(前年同月比13.4%減、前月比9.0%減)となった(図10)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

韓国 4589トン(前年同月比0.7%増、前月比34.9%増)
米国 4187トン(同10.1%減、同42.1%増)
中国 773トン(同63.9%減、同43.8%減)
日本 58トン(同91.5%減、同44.2%減)

 2013年9月以降、輸出価格(FOB)は上昇傾向で推移しており、2014年11月は前年同月に比べると17ユーロ高の1トン当たり669ユーロ(9万4200円、同4.5%高、同2.6%高)となった。 2012年にばれいしょでん粉の生産割当制度(注1)が廃止され、直接支払い制度(注2)に移行したが、制度改正に伴う生産農家の補助金収入の減少分が輸出価格に転嫁されているとみられる。

(注1)ばれいしょでん粉の生産量は、各国ごとに生産割当数量が設定されており、でん粉原料用ばれいしょ生産農家とでん粉製造業者は、割当数量内で生産されたでん粉原料用ばれいしょとでん粉に対して補助金を受け取ることができた。
(注2)生産者補助金の代替支援として、2012年から実施。耕作面積に応じて、補助金が支払われる。
 

〜オランダのでん粉原料用ばれいしょ・ばれいしょでん粉生産の現状〜
 



 オランダは、EUではドイツに次ぐ第2位のでん粉原料用ばれいしょ生産国である。生産農家は約2000戸であるが、8割以上が北部のフローニンゲン州およびドレンデ州に集中している。

 2012年の生産割当制度の終了を受けて、でん粉原料用ばれいしょの生産量は減少傾向で推移しているが、2014年は天候に恵まれたことで単収が向上し、作付面積4万2000ヘクタール(前年比3.9%減)、生産量は175万トン(同3.5%増)と報告されている。

 また、オランダで生産されるばれいしょでん粉は、その品質に対して評価が高いが、でん粉原料用ばれいしょの生産量の減少に伴い、ばれいしょでん粉の生産量も減少傾向となっている。



 FADN(The Farm Accountancy Data Network)によれば、農家一戸当たりのでん粉原料用ばれいしょの平均生産コストは、2011年は24万1400ユーロ(約3263万円)、2012年は23万9400ユーロ(約3235万円)、2013年は24万9200ユーロ(約3368万円)と推定されている。

 また、CAP改革後、農家の補助金減収分は、でん粉製造業者が農家へ支払う買取価格に上乗せられており、農家の作付面積当たりの収入はほぼ一定とみられている。
 
 

化工でん粉

 デキストリンおよびその他の化工でん粉(HSコード:350510、以下「化工でん粉」という)の、主要輸出国の主要仕向け先国別輸出量および輸出価格は以下の通り。なお、データは「Global Trade Atlas」の出典である。

タ イ

【貿易動向】
1月の輸出量は、前年同月並み

 2015年1月の化工でん粉の輸出量は、7万1210トン(前年同月比1.8%減、前月比5.0%減)となった(図11)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

日本 2万186トン(前年同月比14.1%減、前月比17.3%減)
中国 1万7108トン(同11.4%増、同8.1%減)
インドネシア 7557トン(同11.2%減、同53.8%増)
 

米 国

【貿易動向】
12月の輸出量は、前年同月比1割増。2014年の輸出量は前年並み。

 2014年12月の化工でん粉の輸出量は、3万5985トン(前年同月比9.6%増、前月比8.7%増)となった(図12)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

カナダ 6195トン(前年同月比1.9%減、前月比7.1%減)
日本 5249トン(同13.1%増、同25.0%増)
中国 4025トン(同35.4%増、同29.3%増)
メキシコ 2784トン(同7.4%増、同14.8%減)
ドイツ 2150トン(同16.6%増、同86.6%増)
 
 また、2014年(1〜12月)の輸出量は、前年並みの43万9236トン(前年比0.2%増)となった(図13)。同年の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

カナダ 8万3994トン (前年比3.1%増)
日本 4万6340トン (同11.8%減)
メキシコ 4万 374トン (同1.7%増)
ドイツ 3万9269トン (同4.2%増)
中国 3万7122トン (同5.4%増)
 

中 国

【貿易動向】
1月の輸出量は、前年同月比1割減

 2015年1月の化工でん粉の輸出量は、7542トン(前年同月比14.7%減、前月比0.9%減)となった(図14)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

韓国   2725トン(前年同月比2.9%増、前月比4.7%増)
日本   2098トン(同25.1%減、同8.3%減)
 

E U

【貿易動向】
11月の輸出量は、中国および日本向けが前年同月比大幅減

 2014年11月の化工でん粉の輸出量は、3万5291トン(前年同月比4.8%減、前月比15.2%減)となった(図15)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

トルコ    8141トン(前年同月比2.3%減、前月比8.9%減)
ロシア    4736トン(同7.8%増、同8.1%減)
中国     3274トン(同29.3%減、同39.9%減)
日本     2244トン(同26.3%減、同36.0%減)
 

豪 州

【貿易動向】
1月の輸出量は前年比2割減、前月比5割減

 2015年1月の化工でん粉の輸出量は、1008トン(前年同月比20.8%減、前月比45.9%減)となった(図16)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

日本        584トン(前年同月比25.4%減、前月比48.6%減)
ニュージーランド   52トン(同75.8%減、同78.6%減)
 
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713



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