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2. 日本の品目別主要輸入先国の動向

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最終更新日:2015年7月10日

2. 日本の品目別主要輸入先国の動向

2015年7月

 本文中の日本円換算に用いた為替レートは5月末日TTS相場の値であり、1米ドル=124.73円、1タイバーツ=3.74円、1ユーロ=137.11円である。

トウモロコシ・コーンスターチ

米 国

 米国農務省(USDA)が6月10日に公表した「2015/16穀物年度(9月〜翌8月)の国内外の主要農作物需給見通し(6月予測)」によるトウモロコシの需給動向などは、次の通り。

【需給動向】
期首在庫量および期末在庫量を上方修正

 2015/16穀物年度のトウモロコシの生産量は、前月予想と変わらず、前年度より5億8600万ブッシェル下回る136億3000万ブッシェル(3億4620万トン、前年度比4.1%減)、前年度のエタノール向け消費量が下方修正されたことから、期首在庫量が2500万ブッシェル上方修正され18億7600万ブッシェル(4765万トン、同52.3%増)、この結果、総供給量は155億3100万ブッシェル(3億9449万トン、同0.4%増)の予想となった。なお、6月中旬の中西部の主要18州におけるトウモロコシの作況状況は、優と良を合わせて前年を3ポイント下回る73%、発芽状況は前年を1ポイント上回る97%となっている。

 一方、消費についても前月予想と変わらず、137億6000万ブッシェル(3億4950万トン、同1.2%増)となり、期末在庫量については、期首在庫量の増加分が増え、17億7100万ブッシェル(4498万トン、同5.6%減)の予想となった(表2)。

【価格動向】
前年度より下落予測

 2015/16穀物年度のトウモロコシ生産者平均販売価格は、前月予想と変わらず、1ブッシェル当たり3.20〜3.80米ドル(399円〜474円)と予想されている(表2)。
 
【貿易動向:トウモロコシ】
3月の輸出量は前年同月比大幅減

 2015年3月のトウモロコシ輸出量は、394万405トン(前年同月比24.7%減、前月比2.1%減)となった。米国産トウモロコシの輸出量は、割安感から12月以降3カ月連続で前月を上回っていたが、輸出先国での在庫増などにより、前月を下回った(図3)。2015年3月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

日本 93万4683トン (前年同月比28.9%減、前月比6.8%減)
メキシコ 79万8461トン (同15.9%減、同1.6%減)
韓国 74万3064トン (同73.1%増、同184.7%増)
中国 8万6499トン (同32倍、同575.9%増)

 なお、同年3月の輸出価格(FAS)は、前月に比べ1トン当たり1.1米ドル安の194.45米ドル(2万4254円、前年同月比11.3%安、前月比0.6%安)と、引き続き低水準で推移している。
 
【貿易動向:コーンスターチ】
3月の輸出量は前年同月比1割減

 2015年3月のコーンスターチ輸出量は、7632トン(前年同月比8.6%減、前月比13.8%増)となった(図4)。トウモロコシ価格の低下により、輸出先国の輸入が製品であるコーンスターチから原料であるトウモロコシに移行し、自国でのコーンスターチ製造が増えていることにより、輸出量は減少傾向で推移してきている。このため、3月は前月の輸出量を上回ったものの、前年同月を1割ほど下回った。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

カナダ 3462トン (前年同月比79.3%増、前月比30.7%増)
ドイツ 502トン (同15.9%減、同34.4%減)
英国 391トン (同47.0%減、同1.8%減)
メキシコ 260トン (同64.4%減、同32.6%減)
日本 249トン (同15.0%減、同249倍)

 なお、同年3月の中西部市場のコーンスターチ価格は、1ポンド当たり前月比0.2セント高の4.89セント(6.1円、前年同月比13.8%安、前月比5.3%高)となっている。コーンスターチ価格は、トウモロコシの価格低下を受けて2013年7月以降大幅に下落し、低水準で推移している。
 

タピオカでん粉

タ イ

【生産動向】
キャッサバ収穫期の終盤となり、出荷量が減少

 タイタピオカ取引協会(TTTA)によると、キャッサバは収穫末期を迎え出荷量およびでん粉含有量が減少し、多くの工場では稼働を止め始めている。主産地であるナコンラーチャシーマー県では、6月上旬の工場へのキャッサバ出荷量は、1日当たり1万2000〜1万4000トンと、最盛期の3分の1程度となっている。

 現地報道によると、ナコンラーチャシーマー県のキャッサバ畑では、コナカイガラムシなどの害虫が100ライ(注)(16ヘクタール)以上の規模で発生していることが確認された。このため、コナカイガラムシの天敵である寄生バチ5000匹を各農家に配布するなど駆除に取り組んでいるが、現在、タイでは例年より雨が少なく、また、非常に気温も高いことから、害虫のまん延が加速する恐れがあるため、農家に注意を促している。

(注)タイの面積単位。1ライ=16アール。

【価格動向】
国内価格および輸出価格は前年同期を上回る

 タイタピオカでん粉協会(TTSA)によると、2015年6月第3週のタピオカでん粉の国内価格は、1キログラム当たり14.1バーツ(52.73円、前年同期比6.0%高、前月同)、輸出価格(FOB・バンコク)は、1トン当たり440米ドル(5万4881円、同2.3%高、同2.2%安)と、国内価格および輸出価格ともに前年同期を上回って推移している(図5)。
 
【貿易動向】
4月の輸出量は前年同月比大幅増

 2015年4月のタピオカでん粉輸出量は、23万4809トン(前年同月比25.0%増、前月比29.7%減)となった(図6)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

中国 11万3193トン (前年同月比25.8%増、前月比32.7%減)
インドネシア 3万2316トン (同222.2%増、同47.1%減)
台湾 2万4433トン (同6.6%増、同8.7%減)
マレーシア 1万9669トン (同6.9%増、同35.4%減)
日本 1万2545トン (同12.0%増、同68.9%増)

 インドネシア向けが急増しており、1月〜4月の累計輸出量を見ると、前年同期比で約7倍増となっている。全体のシェアは2割強を占め、中国に次ぐ輸出先国となっている。
 

ベトナム

【生産動向】
作付面積は前年同月比やや減

 ベトナム農業農村開発省によると、2015年5月のキャッサバの作付面積は、前年同月比5.0%減の24万1931ヘクタールとなった(表3)。主要なキャッサバ産地の一つである中央高原地域では、作付面積が前年比32.0%減と大幅に減少しているが、一方で、ベトナムの調査会社であるAgroMonitorによれば、同地域では新たに5つのタピオカでん粉工場が建設許可を得るなどしており、キャッサバ栽培が広がりを見せているとの情報もある。
 
【貿易動向】
輸出量は前年同月比大幅増

 ベトナム税関総局によると、2015年4月のタピオカでん粉輸出量は、18万8119トン(前年同月比88.6%増、前月比31.8%減)と、前年同月に比べ大幅増、前月に比べ大幅減となった(図7)。同国では通貨の切り下げ(注1)により輸出価格が下落し競争力が高まったことで輸出量が増加基調にあったが、キャッサバの収穫末期を迎え、供給量が減少したことから輸出量についても前月に比べ大幅減となった。

 輸出価格(FOB・ホーチミン)は、通貨切り下げに加え、在庫増やタイ製品との競合などにより、下落傾向で推移していたが、4月は供給減により価格が上昇し、前月に比べ25ドル高の1トン当たり423米ドル(5万2761円、同1.6%安、同6.3%高)となった。

 また、同月のキャッサバチップ輸出量は、31万1522トン(同60.9%増、同27.2%減)となり、9割以上が中国向けであった。ベトナムのキャッサバチップについては、6月20日から5%の輸出税(注2)が課せられることが、5月にベトナム財務省より公布されている。これは、これまで無税だったキャッサバチップに対して輸出税を課すことで、輸出に仕向けられていたキャッサバを国内でのバイオエタノール製造の原料として用い、バイオ燃料(注3)の消費拡大につなげることを目的としたものであり、同時にエタノールについても3%の輸出税が課せられることとなった。輸出業者からは、すでにキャッサバの買い入れを終え、輸出先との契約も結んでいることから、突然の課税には対応できないとの不満が出ており、この発表以降、6月20日以前に輸出するべく、キャッサバチップの輸出量が急増している。

(注1)ベトナムでは、ベトナム中央銀行が介入して為替レートを管理する制度を採用している(管理フロート制)。直近では2015年1月に、通貨であるドンの対ドル相場の基準レートの切り下げを行っている。
(注2)途上国などで原材料の輸出を抑え、加工産業を育成する目的などで自国の輸出品に対して課される。輸出阻害ともなるため、一部を除いてあまり見られない。
(注3)ベトナムでは、現在エタノールを5%配合したガソリン「E5」が流通している。
 

ばれいしょでん粉

E U

【貿易動向】
輸出量は前年同月比2割増

 2015年2月のばれいしょでん粉輸出量は、2万8310トン(前年同月比34.5%増、前月比22.5%増)となった(図8)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

韓国 5764トン (前年同月比19.0%増、前月比150.6%増)
米国 4562トン (同12.7%増、同10.2%増)
中国 1278トン (同27.0%増、同21.0%減)
日本 840トン (同159.3%増、同49.7%増)

 2013年9月以降、輸出価格(FOB)は高水準で推移していたが、2月は1トン当たり595ユーロ(8万1580円、同11.3%安、同1.4%高)と2014年12月以降3カ月連続して前年同月を下回った。
 

化工でん粉

 デキストリンおよびその他の化工でん粉(HSコード:350510、以下「化工でん粉」という)の主要輸出国の、主要仕向け先国別輸出量および輸出価格は以下の通り。なお、データは「Global Trade Atlas」の出典である。

タ イ

【貿易動向】
日本向けが前年同月比および前月比ともに大幅減

 2015年4月の化工でん粉の輸出量は、7万3966トン(前年同月比17.6%減、前月比14.3%減)となった(図9)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

日本 2万5696トン (前年同月比29.1%減、前月比20.3%減)
中国 1万5546トン (同6.8%減、同2.5%増)
インドネシア 6196トン (同14.6%減、同16.6%減)
 

米 国

【貿易動向】
日本向けが前年同月比および前月比ともに大幅減

 2015年3月の化工でん粉の輸出量は、3万9840トン(前年同月比3.6%増、前月比16.9%増)となった(図10)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

カナダ 7997トン (前年同月比19.0%増、前月比25.3%増)
中国 3745トン (同21.6%増、同13.2%増)
メキシコ 3328トン (同6.4%増、同4.1%減)
ドイツ 3015トン (同44.1%減、同4.9%増)
日本 1638トン (同49.4%減、同31.8%減)
 

中 国

【貿易動向】
4月の輸出量は前年同月比大幅減

 2015年4月の化工でん粉の輸出量は、5632トン(前年同月比35.0%減、前月比16.0%減)となった(図11)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

韓国 2428トン (前年同月比48.7%減、前月比17.0%増)
日本 1076トン (同9.1%増、同45.0%減)
 

E U

【貿易動向】
2月の輸出量は前年同月比および前月比ともに約1割増

 2015年2月の化工でん粉の輸出量は、4万3421トン(前年同月比9.5%増、前月比12.4%増)となった(図12)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

トルコ 1万1173トン (前年同月比16.9%増、前月比20.2%増)
中国 6552トン (同15.7%増、同42.4%増)
ロシア 4041トン (同4.6%増、同20.5%増)
日本 3400トン (同17.3%増、同12.6%減)
 

豪 州

【貿易動向】
4月の輸出量は前年同月比1割増

 2015年4月の化工でん粉の輸出量は、1399トン(前年同月比9.8%増、前月比47.3%増)となった(図13)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

日本 920トン (前年同月比29.2%増、前月比70.1%増)
ニュージーランド 209トン (同16.8%増、同11.4%減)
 
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713



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