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2. 日本の品目別主要輸入先国の動向

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最終更新日:2016年9月9日

2. 日本の品目別主要輸入先国の動向

2016年9月

 本稿中の為替レートは7月末日TTS相場の値であり、1米ドル=105円(104.98円)、1タイバーツ=3.05円、1ユーロ=117円(117.17円)である。

トウモロコシ・コーンスターチ

米国

【需給動向:トウモロコシ】
生産量は記録的な高水準

 2016年8月時点のUSDA(米国農務省)による2016/17穀物年度(9月〜翌8月)のトウモロコシ需給予測によると、作付面積は据え置かれた一方、単収が上方修正された結果、生産量は、151億5300万ブッシェル(3億8489万トン、前年度比11.4%増)と、記録的な数量になる見込みである。これは、春先以降、良好な気象条件が続き、コーンベルトにおける作付け・生育が順調に進んでいることが背景にある。一方、総消費量は、生産量の増加と、価格低下に伴う飼料向けや輸出需要の高まりにより、145億ブッシェル(3億6830万トン、同5.9%増)と、上方修正された。しかしながら、生産量の増加幅の方が大きいことから、期末在庫は、24億900万ブッシェル(6119万トン、同41.2%増)と、記録的な高水準になると予測されている。

【価格動向:トウモロコシ】
生産者価格は、下値が3ドルを切る水準まで下方修正

 同じく2016/17穀物年度のトウモロコシ生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり2.85〜3.45米ドル(299円〜362円)と予測された。消費量も上方修正されたものの、生産量と期末在庫が記録的な高水準となるという予測が影響している(表2)。
 
 
【貿易動向:トウモロコシ】
6月の輸出量は、前年比、前月比ともに大幅増

 2016年6月のトウモロコシ輸出量は、610万7745トン(前年同月比43.5%増、前月比27.2%増)と、前年同月比、前月比ともに大幅に増加した(図3)。同月の国別輸出量は、次の通り。

日本  125万822トン
 (前年同月比4.6%増、前月比0.1%増)
メキシコ     123万638トン
 (同33.0%増、同9.3%減)
韓国  45万4888トン
 (同27.6%増、同2.3倍)
中国  367トン
 (同99.8%減、同85.3%減)

 なお、同月の輸出価格(FAS(注))は、1トン当たり184.72米ドル(1万9396円、前年同月比2.5%高、前月比3.2%高)と、約3年ぶりに前年同月を上回った。

(注)Free Alongside Shipの略。貨物を船側に付けた段階で支払われる価格。FOB価格と異なり、横持ち料(倉庫間の移動費)、積み込み料などは含まれていない。
 
 
【貿易動向:コーンスターチ】
6月の輸出量は、4カ月ぶりに前年比増

 2016年6月のコーンスターチ輸出量は、7529トン(前年同月比17.4%増、前月比10.7%増)と、4カ月ぶりに前年同月を上回った(図4)。同月の国別輸出量は、次の通り。

カナダ  2543トン
 (前年同月比0.1%増、前月比7.7%減)
メキシコ     1890トン
 (同9.2倍、同93.1%増)
ドイツ  34トン
 (同95.3%減、同33.3%減)
日本  10トン
 (同84.1%減、同33.3%減)

 なお、同月の中西部市場のコーンスターチ価格は、1ポンド当たり5.76セント(6.0円、前年同月比8.9%高、前月比5.1%安)となっており、2015年7月以降、前年同月を上回って推移している。
 
 

タピオカでん粉

タイ

【生産動向】
キャッサバ価格下落により、農家の収益は悪化

 タイでは、キャッサバ価格の下落により、生産者の収益悪化が顕著となっている。現地報道によると、一部の地域では、キャッサバの生産コストは、1キログラム当たり2.18バーツであるのに対し、農家価格は0.85バーツとなっており、生産者は、肥料代などの支払や借入金の返済が困難な状況となっている。このため、生産者から地方自治体に対し、農業系金融機関に対する支払猶予の働きかけを求める声が高まっている。

【価格動向】
国内価格は、下落傾向

 タイタピオカでん粉協会(TTSA)によると、2016年8月第3週のタピオカでん粉の国内価格は、1キログラム当たり12.0バーツ(37円、前年同期比17.2%安、前週同)と、7月に比べ下落している(図5)。

 また、キャッサバ農家価格も、1キログラム当たり1.41バーツ(4.3円)(表1)と、前年同月比、前月比ともに下落している。
 
  
【貿易動向】
6月の輸出量は、前年比、前月比ともに大幅減

 2016年6月のタピオカでん粉輸出量は、17万1814トン(前年同月比24.3%減、前月比21.4%減)と、前年同月比、前月比ともに大幅に減少した(図6)。同月の国別輸出量は、次の通り。

中国  7万8107トン
 (前年同月比32.2%減、前月比4.9%増)
台湾  1万8159トン
 (同2.4%減、同7.7%増)
マレーシア    1万7584トン
 (同27.1%減、同7.9%減)
インドネシア   1万6271トン
 (同49.8%減、同72.5%減)
日本  1万2310トン
 (同28.5%増、同3.4%増)

 また、同月の輸出価格(FOB・バンコク)は、1トン当たり393米ドル(4万1265円、前年同月比11.8%安、前月比0.6%安)と、引き続き前年同月を下回って推移している(図6)。
 
 

ベトナム

【生産動向】
6月の作付面積は、前年比かなりの程度増

 ベトナム農業農村開発省によると、2016年6月の調査では、キャッサバの作付面積は、38万5377ヘクタール(前年同月比9.8%増)と、南部を中心に前年同月をかなりの程度上回った(表3)。これは、最近のキャッサバの取引価格がトウモロコシより相対的に高いことや、乾燥気候下にある地域でも、他作物に比べ一定量の生産が見込めることが背景にある。

 しかしながら、地域によっては、果樹類やサトウキビの生産が広がっていることや、タピオカでん粉およびタピオカチップの輸出量は減少傾向にあることから、作付面積の大幅な増加は見込みづらい状況にある。
 
 
【貿易動向】
6月のタピオカでん粉輸出量は、2カ月連続で前年比減

 ベトナム税関総局によると、2016年6月のタピオカでん粉輸出量は、12万2726トン(前年同月比0.5%減、前月比10.4%減)と、2カ月連続で前年同月を下回った(図7)。

 最大の輸出先である中国向けは、わずかに前年同月を上回ったものの依然として低水準で推移しており、フィリピンやマレーシア向けも前年同月を下回って推移していることが影響している。

 一方、2016年6月のキャッサバチップの輸出量は、5万3205トン(前年同月比81.4%減、前月比56.2%減)と、6カ月連続で前年同月を下回った。こちらも最大の輸出先である中国の需要減少が背景にあり、タピオカでん粉に比べ代替となる輸出先が少ないことから、影響はより深刻となっている。
 
 

ばれいしょでん粉

EU

【貿易動向】
6月の輸出量は、7カ月ぶりに前年比増

 2016年6月のばれいしょでん粉輸出量は、2万8776トン(前年同月比2.2%増、前月比20.9%増)と、7カ月ぶりに前年同月を上回った(図8)。同月の国別輸出量は、次の通り。

韓国  9193トン
 (前年同月比93.6%増、前月比61.9%増)
米国  7126トン
 (同2.3倍、同54.8%増)
中国  1936トン
 (同34.4%減、同23.7%増)
日本  406トン
 (同72.6%減、同43.5%減)

 2016年6月の輸出価格(FOB)は、1トン当たり581ユーロ(6万7977円、前年同月比3.6%高、前月比7.8%安)と前年同月をやや上回った。
 
 

コラム EU主要国のでん粉原料用ばれいしょ生産動向


 EUのでん粉原料用ばれいしょ生産は、主要4カ国(ドイツ、オランダ、デンマーク、フランス)が全体の8割程度を占め、その他の6カ国(ポーランド、フィンランド、オーストリア、スウェーデン、チェコ、ラトビア)と合わせて、計10カ国で行われている。本コラムでは、最近の主要4カ国のでん粉原料用ばれいしょの生産動向について紹介する。

 まず、近年の生産量を見ると、おおむねドイツ、オランダ、フランス、デンマークという順序となっているが、国ごとの推移を見ると、各国とも増減を繰り返しており、明確な傾向は見られない。なお、2015年は、オランダがドイツを上回っているが、ドイツは、でん粉製造企業のデータを基にした推計値である。

 2015年について見ると、ドイツやフランスでは、乾燥気候の影響により、生産量は減少している。特にドイツでは、長期的な農家戸数の減少に加え、2014年の豊作の反動により作付面積が減少した影響も表れている。オランダも、気象条件はそれほど良好ではなく、収穫時期は平年より遅くなったものの、年間の生産量は前年を上回った。デンマークは、収穫期の気象条件に恵まれたことや、年間を通じてドイツ南部やフランスのような乾燥気候の影響を受けなかったことから、前年を上回っている。

 

 

化工でん粉

 デキストリンおよびその他の化工でん粉(HSコード:350510、以下「化工でん粉」という)の主要輸出国の、主要仕向け先国別輸出量および輸出価格は以下の通り。なお、データは「Global Trade Atlas」の出典である。
 

タイ

【貿易動向】
6月の輸出量は、2カ月ぶりに前年比増

 2016年6月の化工でん粉の輸出量は、8万4226トン(前年同月比9.7%増、前月比5.1%増)と、2カ月ぶりに前年同月を上回った(図9)。同月の国別輸出量は、次の通り。

日本  3万8979トン
 (前年同月比25.5%増、前月比68.0%増)
中国  1万4283トン
 (同3.7%減、同19.3%減)
韓国  4676トン
 (同7.7%減、同29.2%減)
インドネシア   4125トン
 (同43.0%増、同53.7%減)
 
 

米国

【貿易動向】
6月の輸出量は、15カ月連続で前年比減

 2016年6月の化工でん粉の輸出量は、2万4720トン(前年同月比17.8減、前月比2.5%減)と、15カ月連続で前年同月を下回った(図10)。同月の国別輸出量は、次の通り。

カナダ    6991トン
 (前年同月比0.6%減、前月比1.9%増)
メキシコ      2772トン
 (同17.0%減、同1.6%減)
中国        2763トン
 (同4.6%増、同23.7%減)
ドイツ     1592トン
 (同28.7%減、同7.3%増)
日本        777トン
 (同62.9%減、同35.8%増)
 

中国

【貿易動向】
6月の輸出量は、2カ月ぶりに前年比増

 2016年6月の化工でん粉の輸出量は、3189トン(前年同月比12.3%減、前月比49.9%減)と、2カ月ぶりに前年同月を下回った(図11)。同月の国別輸出量は、次の通り。

マレーシア    888トン
 (前年同月比2.9倍、前月比48.0%増)
日本  564トン
 (同29.1%増、同74.5%減)
韓国  350トン
 (同63.2%減、同98.9%増)
インドネシア   142トン
 (同45.2%減、同72.9%減)
 

EU

【貿易動向】
6月の輸出量は、2カ月連続で前年比増

 2016年6月の化工でん粉の輸出量は、4万4497トン(前年同月比2.0%増、前月比5.7%減)と、2カ月連続で前年同月を上回った(図12)。同月の国別輸出量は、次の通り。

トルコ  8977トン
 (前年同月比2.0%増、前月比13.7%減)
中国  5227トン
 (同23.1%減、同23.5%減)
ロシア  4598トン
 (同3.9%減、同8.8%減)
日本  2912トン
 (同3.8%減、同3.3%減)
 
 

豪州

【貿易動向】
6月の輸出量は、4カ月連続で前年比増

 2016年6月の化工でん粉の輸出量は、2225トン(前年同月比53.7%増、前月比15.3%減)と、4カ月連続で前年同月を上回った(図13)。同月の国別輸出量は、次の通り。

日本  1580トン
 (前年同月比59.3%増、前月比17.1%減)
ニュージーランド  214トン
 (同51.8%増、同6.1%減)
マレーシア    144トン
 (同14.3%増、同33.3%減)

 
 
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713



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