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砂糖類の国内需給

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最終更新日:2014年1月10日

砂糖類の国内需給

2014年1月

調査情報部

1.需給見通し

 農林水産省は、12月に「平成25砂糖年度における砂糖及び異性化糖の需給見通し(第2回)」を公表した。その概要は以下のとおりである。
 
(1)砂糖の消費量
対前年度比2.2パーセント増加の204万3000トンの見通し


 平成24砂糖年度の消費量は、199万9000トンと前年度から5,000トン減少した(表1)。内訳を見ると、分蜜糖が196万6000トン(前年度比6,000トン減)、含蜜糖が3万3000トン(同1,000トン増)となった。また、同年度における1人当たりの砂糖の消費量は、15.9キログラムと前年度から0.1キログラム減少し、15キログラム台まで落ち込んだ。

 平成25砂糖年度の消費量は、204万3000トン(同2.2%増)と見通している。内訳を見ると、分蜜糖の消費量は、景気が緩やかに回復し、個人消費も持ち直し傾向にあることや国際糖価の安定などが見込まれることを踏まえ、前年度比2.2パーセント増加の201万トンと見通している。含蜜糖は、近年の消費動向を勘案し、前年度同の3万3000トンと見通している。

(2)砂糖の供給量
対前年度比1.7パーセント減少の198万1000トンの見通し


 平成24砂糖年度の供給量は、201万5000トンと前年度から3万8000トン(1.9%)減少した。国内産糖は、69万1000トンと、前年度から1万7000トン(2.5%)増加した。一方、輸入糖は、132万4000トンと、前年度から5万5000トン(4.0%)減少した。

 平成25砂糖年度の供給量は、198万1000トン(前年度比1.7%減)と見通している。国内産糖は、前年度同の69万1000トンと見通している。一方、輸入糖は国内産糖の供給量や在庫変動を勘案して129万トン(同2.6%減)と見通している
 
 
(3)異性化糖の需給見通し
対前年度比2.2パーセント減の80万9000トンの見通し


 異性化糖の消費量は、近年の消費動向などを踏まえ、80万9000トン(前年度比2.2%減)と見通す。異性化糖の供給量は、消費に見合った量が供給されるものと見通している。
 

2.さとうきび生産見込み

前年度増見込みなるも回復の途上

 鹿児島県農政部が取りまとめた「平成25年産さとうきび生産見込数量等調査結果(11月1日現在)」によると、平成25年産さとうきびの収穫面積は9,409ヘクタール(前年度比5.9%減)で、うち熊毛地区が2,709ヘクタール(同2.8%減)、大島地区が6,700ヘクタール(同7.1%減)の見込みである。生産量は50万3110トン(同16.5%増)で、うち熊毛地区が17万4103トン(同12.8%増)、大島地区が32万9007トン(同18.6%増)の見込みである。10アール当たりの収量は5,347キログラム(同23.8%増)の見込みである(表3)。

  2年連続の不作から生産回復を目指す同年産の生産見込みは、6月下旬から8月中旬にかけての干ばつや、10月の台風襲来による潮風害・倒伏などの影響を受けたものの、春先が高温であったことや日照時間が良好であったことから、生産量、10アール当たり収量ともに前年度実績から増加する見込みである。しかしながら、過去5年間の実績と比較するといまだ生産回復の途上にあると言える(表4)。

 また、収穫面積は、前年産の不作により春植え用の苗が不足したことなどから前年度実績から減少する見通しである。

 なお、今年の夏植え面積(=26年産収穫面積)は、さらなる生産回復に向けて、各島で夏植え推進活動が行われた結果、前年度実績と比べて約650ヘクタール(同50.9%)増加する見込みである(鹿児島事務所)。
 

3.異性化糖の移出動向

1〜11月の移出量は80万トン超

  2013年11月の異性化糖の移出数量は、6万140トン(前年同月比5.1%増、前月比3.3%減)となった(図2)。異性化糖の市中価格が11月に3パーセント下落したが、11月が不需要期であることもあり、移出量への影響は限定的であった。

 同年1〜11月の移出量累計は、80万5281トンと前年同期に比べ、1万5097トン(1.9%)増となった。これは過去5年間で最も高い水準である。12月の移出量が平年並みで推移した場合、本年の移出量も過去5年間で最も高い水準となる見込みである。
 
 同年11月の規格別の移出量は、果糖含有率40パーセント未満のものが355トン(前年同月比1.7%増、前月比8.5%増)、果糖含有率40パーセント以上50パーセント未満のものが1万7125トン(前年同月比0.6%増、前月比3.5%減)、果糖含有率50パーセント以上60パーセント未満のものが4万1298トン(前年同月比6.8%増、前月比2.6%減)、果糖含有率60パーセント以上のものが1,362トン(前年同月比17.4%増、前月比21.2%減)であった(図3)。
 

4.輸入動向

【甘しゃ糖・分蜜糖の輸入動向】
10月の輸入価格は、前月から2.5パーセント上昇


 財務省「貿易統計」によると、2013年10月の甘しゃ糖・分蜜糖の輸入量は、13万824トン(前年同月比1.7%減、前月比2.6%減)であった(図4)。輸入相手先は、豪州、タイ、南アフリカ、米国の4カ国であった。

 国別の輸入量を見ると、豪州が5万6976トン(前年同月比19.8%減、前月比27.4%減)と、前月に続き首位国となった。次いで、タイが4万3835トン(前年同月比29.4%減、前月比4.7%増)、南アフリカが3万9トン(2012年11月以来輸入実績なし)、米国が4トン(前年同月輸入実績なし、前月比82.6%減)となった(図5)。
 
 2013年10月の1トン当たりの輸入価格は、4万5803円(前年同月比4.8%高、前月比2.5%高)であった(図6)。同月の国別1トン当たり輸入価格は、豪州が4万5766円(前年同月比3.9%高、前月比0.2%安)、タイが4万3874円(前年同月比1.3%高、前月比1.5%高)、南アフリカが4万8671円(2012年11月以来輸入実績なし)、米国が17万7500円(前年同月輸入実績なし、前月比8.7%高)であった。
 
【甘しゃ糖・含蜜糖の輸入動向】
10月の輸入価格は、前月から6.9パーセント下落するも依然高水準


 財務省「貿易統計」によると、2013年10月の甘しゃ糖・含蜜糖の輸入量は、413トン(前年同月比3.7%減、前月比133%増)であった(図7)。国別の輸入量を見ると、ボリビアが201トン(前年同月比43.5%減、前月比67.5%増)と最も多く、次いで、中国が157トン(前年同月輸入実績なし、前月比302.6%増)、フィリピンが34トン(前年同月比3.0%増、前月比88.9%増)、タイが21トン(前年同月比増減なし、前月輸入実績なし)であった(図8)。
 
 
 同月の1トン当たりの輸入価格は、10万6913円(前年同月比17.2%高、前月比6.9%安)であった(図9)。国別では、ボリビアが同10万1861円、中国が同10万4503円、フィリピンが同16万676円、タイが同8万6238円であった。

 本年1月以降、甘しゃ糖・含蜜糖の輸入価格は高値が続いていたが、本年8月の同12万5802円を最高値に、9月以降は輸入価格の下落が続いており、前年水準まで戻すかどうか、今後の動向が注目される。
 
【加糖調製品の輸入動向】
10月の輸入量は、前月比で20パーセント増加


 財務省「貿易統計」によると、2013年10月の加糖調製品の輸入量は、4万9563トン(前年同月比0.9%増、前月比20%増)であった(図10)。品目別の輸入量は、ミルク調製品が1万3035トン(前年同月比4.5%増、前月比27.1%増)と最も多く、次いで、ソルビトール調製品が1万711トン(前年同月比17.2%増、前月比23.2%増)、ココア調製品が8,648トン(前年同月比6.2%増、前月比14.4%増)となった。
 

5.市場の動き

 製糖メーカー各社は原料および燃料コストの上昇を受け、11月に砂糖の出荷価格を1キログラム当たり3円値上げし、これを受け、11月の砂糖の上白糖大袋価格(日経相場)は、東京では28日まで、1キログラム当たり182〜183円で推移していたが、29日に同185〜186円と同3円上昇した。一方、大阪、名古屋、関門では、11月中の上昇は見られず、大阪は12月2日、名古屋は同月4日、関門は同月3日にそれぞれ同3円上昇した。砂糖の最需要期である12月を控え、すべての地区において値上げが浸透した。

 日経POSデータの小売店販売価格調査によると、11月の小袋のスーパーにおける平均小売価格は、上白糖が1キログラム当たり187.3円(前年同月比1.6円安、前月比0.8円安)、グラニュー糖が同222.8円(前年同月比0.2円安、前月比0.5円高)、三温糖が同221.6円(前年同月比0.9円高、前月比1.6円高)であった。上白糖の小売価格を地域別に見ると、最も安かったのは関東外郭(茨城県、栃木県、群馬県、長野県、山梨県、静岡県)の同179.1円で、最も高かった中国四国の同199.5円と比較すると、同20.4円の価格差があった。

 異性化糖の市中価格は、原料のトウモロコシの相場安などを受けて、1キログラム当たり3パーセント下落した。11月の異性化糖の大口需要家向け価格(果糖分55%、東京タンクローリーもの)は、1キログラム当たり142円〜143円と前月水準に比べ3円安の水準で推移した。

株式会社東京商品取引所

◎11月中 粗糖商況

 上旬、エタノール需要の伸び悩みを始めとする鈍調な需要と潤沢な供給を背景にNY市場では下落したが、為替の円安傾向がこれを相殺する動きとなり、円建てで取引を行う当社市場においては、大きな価格変動はなく、帳入値段は1トン当たり4万5000円台で推移した。

 中旬においても、インドによる大量輸出、国際砂糖機関(ISO)が発表した2013/2014収穫年度における世界の砂糖余剰見通しなどを受けてNY市場は軟調に推移したものの、円安傾向が続いたことから、帳入値段は4万5000円台を維持した。

 下旬、21日は、NY市場がこれまでの下落一辺倒から調整局面となり、一時的に上昇に転じたことや円相場が一段と円安になり、101円台をつけたことなどを受けて急伸し、4万7100円まで上昇した。その後も米国の株高を受けて円安傾向となったことなどから、26日には一時4万8300円まで上昇した。しかし、その後は供給過剰を受けたNY市場の下落などから反落し、4万5200円で取引を終了した。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713



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