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1.世界の砂糖需給(2014年3月時点予測)

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最終更新日:2014年4月10日

1.世界の砂糖需給(2014年3月時点予測)

2014年4月

 
 英国調査会社AgraCEAS Consulting社の2014年3月10日現在の予測によると、2012/13国際砂糖年度(2012年10月〜2013年9月)の世界の砂糖生産量は1億8302万トン(粗糖換算、前年度比4.4%増)と前回予測(2013年12月)から42万トン下方修正されたが、依然、前年度比で増産見通しとなっている(表1)。生産量の10パーセントを占めるEUが前年度比6.2パーセントの減産見通しとなっているものの、その他全ての地域で増産見通しとなっている。その中でも、世界最大の生産・輸出国であるブラジルを含む南米地域(生産量の25%近くを占める)では、前年度から11.5パーセント増と大幅な増産見通しとなっている。一方、世界全体の消費量は1億7210万トン(粗糖換算、同4.0%増)と前回予測から変更はなく、この結果、前年度から引き続き2012/13年度は生産量が消費量を上回るとされる。なお、期末在庫率(期末在庫量/消費量×100)は前年度から5.0ポイント上昇し、46.3パーセントとみられている(図2)。

 2013/14年度の世界の砂糖生産量は、1億8214万トン(粗糖換算、同0.5%減)と前回予測から17万5000トンの上方修正となったものの、前年度から減少する見通しである。生産量の38パーセント近くを占めるアジア地域と同6パーセントを占めるアフリカ地域では増産見通しであるが、その他の地域(EU、北米、南米、オセアニア)では減産見通しとなっている。特に、EUでは、てん菜播種時期となる3月以降、低温、長雨による生育の遅れにより、生産量は前年度比7.8パーセント減と2年連続での減産見通しである。一方、消費量は、新興国の需要増および国際砂糖相場下落に伴う異性化糖からの需要シフトが予測されており、1億7525万トン(粗糖換算、同1.8%増)と前年度から増加の見込みである。期末在庫率は前年度から1.6ポイント上昇し、47.9パーセントとみられている。
 
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