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砂糖類の国内需給

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最終更新日:2014年8月11日

砂糖類の国内需給

2014年8月

調査情報部

1.需給見通し

 農林水産省は、「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」(昭和40年法律第109号)により、四半期ごとに砂糖および異性化糖の需給見通しを公表している。6月に「平成25砂糖年度における砂糖及び異性化糖の需給見通し(第4回)」を公表した。その概要は以下のとおりである(詳細は2014年7月号参照)
 
 

2. 異性化糖の移出動向

3カ月連続で前年同月を下回る水準となった
 2014年6月の異性化糖の移出数量は、8万6432トン(前年同月比1.0%減、前月比6.2%増)と、4月から3カ月連続で前年同月の数量を下回る水準となった(図1)。2014年上半期(1〜6月)の移出数量の推移を見ると、1〜3月が前年同期比4.2%増で推移したのに対し、4〜6月は同1.9%減で推移し、過去3年間では最も多い44万2869トン(同0.6%増)となった。このような推移をした要因としては、消費増税による駆け込み需要とその反動によるものであると考えられる。

 一般財団法人日本気象協会の7月16日付の今夏の天気傾向に関する発表では、エルニーニョ現象の発生が秋にずれこむ可能性が高くなったことから、西日本を中心に平年に比べ晴れて暑い日が多くなり、2010年から5年連続の猛暑となる可能性があるとしている。猛暑となった場合、清涼飲料の消費量の増加に伴い、異性化糖の需要の増加が見込まれることから、7月以降の異性化糖の移出量が注目される。

 2014年6月の規格別の移出量は、次のとおりであった(図2)。

果糖含有率40パーセント未満 349トン(前年同月比9.4%増、前月比5.6%増)
果糖含有率40パーセント以上50パーセント未満 2万1293トン(同2.0%減、同1.0%増)
果糖含有率50パーセント以上60パーセント未満 6万1039トン(同0.1%増、同7.1%増)
果糖含有率60パーセント以上 3751トン(同11.2%減、同25.2%増)
 

3. 輸入動向

【分蜜糖の輸入動向】
6カ月ぶりに輸入量が14万トンを超える

 財務省「貿易統計」によると、2014年5月の分蜜糖の輸入量は、14万2967トン(前年同月比10.0%増、前月比74.8%増)と、前年同月および前月からかなり増加し、2013年11月以来となる14万トンを超える高水準となった(図3)。輸入先国は、タイ、南アフリカ、豪州、米国の4カ国であった。

 同月における国別の輸入量は次のとおりであった(図4)。

タイ 8万5610トン (前年同月比21.4%減、前月比56.3%増)
南アフリカ 2万9915トン (前年同月輸入実績なし、同500%増)
豪州 2万7406トン (同128.1%増、前月輸入実績なし)
米国 36トン (同12倍、同63.6%増)
 
 2014年5月の1トン当たりの輸入価格は、4万6304円(前年同月比0.2%高、前月比2.8%高)となった(図5)。

 同月の国別の1トン当たりの輸入価格は、次のとおりであった。

タイ 4万5596円 (前年同月比1.4%安、前月比0.8%高)
南アフリカ 4万7844円 (前年同月輸入実績なし、同9.6%安)
豪州 4万6696円 (同0.5%安、前月輸入実績なし)
米国 15万2306円 (同59.3%安、同9.8%安)
 
【含蜜糖の輸入動向】
5月の輸入量は前年同月および前月から大幅に減少

 財務省「貿易統計」によると、2014年5月の含蜜糖の輸入量は、1250トン(前年同月比26.3%減、前月比24.8%減)と、前年同月および前月から大幅に減少した(図6)。輸入先国は、中国、タイ、フィリピンの3カ国であった。

 同月の国別の輸入量は次のとおりであった(図7)。

中国 825トン (前年同月比32.3%減、前月比112.6%増)
タイ 381トン (同10.8%減、同67.1%減)
フィリピン 44トン (前年同月輸入実績なし、同266.7%増)
 
 5月の1トン当たりの輸入価格は、11万4101円(前年同月比1.6%高、前月比0.7%高)となった(図8)。

 国別の1トン当たりの輸入価格は、次のとおりである。

中国 10万9753円 (前年同月比3.9%安、前月比3.7%安)
タイ 11万3493円 (同5.2%高、同2.0%高)
フィリピン 20万886円 (前年同月輸入実績なし、同11.2%安)
 
【加糖調製品の輸入動向】
5月の輸入量は前年同月から9.1%減とかなり減少

 財務省「貿易統計」によると、2014年5月の加糖調製品の輸入量は、4万5695トン(前年同月比9.1%減、前月比7.1%減)であった(図9)。

品目別の輸入量は、次のとおりであった。

ミルク調製品 1万2783トン (前年同月比12.5%減、前月比0.1%減)
ソルビトール調製品 8088トン (同0.1%増、同27.4%減)
ココア調製品 7486トン (同1.5%減、同10.1%増)
その他調製品 6249トン (同15.9%減、同13.4%減)
調製した豆(加糖あん) 6010トン (同15.2%減、10.5%増)
穀粉調製品 5041トン (同7.1%減、同11.7%減)
コーヒー調製品 38トン (同8.3%減、同39.2%減)
 

4. 価格の動き

【市場価格】
 6月の砂糖の上白糖大袋価格(日経相場)は、東京は1キログラム当たり185〜186円、大阪は同186円、名古屋は同189円と、前月と同水準で推移した。3月の異性化糖の大口需要家向け価格(果糖分55%、東京、タンクローリーもの)は、1キログラム当たり140円〜141円の水準で推移した。

【販売価格】
 日経POSデータの小売店販売価格調査によると、6月の小袋(1キログラム)のスーパーにおける平均小売価格は、以下のとおりであった。

上白糖 184.4円 (前年同月比4.4円安、前月比0.3円安)
グラニュー糖 223.7円 (同1.5円高、同2.8円高)
三温糖 221.9円 (同0.3円高、同2.0円高)

 上白糖の販売価格を地域別に見ると、関東などと関西を除く全地域で前月から価格が低下した。最も安かったのは関東などの179.3円(前月同)で、最も高かった中国四国の200.1円(前月比4.3円安)と比較すると、20.8円の価格差があった(図10)。
 
 グラニュー糖の販売価格を地域別に見ると、北海道と九州を除く全地域で前月から価格が上昇した。最も安かったのは北海道の178.5円(前月比5.1円安)で、最も高かった関東などの242.6円(同3.5円高)と比較すると、64.1円の価格差があり、両地域の価格差は前月の55.5円から8.6円広がった(図11)。
 
 三温糖の販売価格を地域別に見ると、九州を除く全地域で前月から価格が上昇した。最も安かったのは関西の206.1円(前月比6.1円高)で、最も高かった北海道の235.5円(同1.9円高)と比較すると、29.4円の価格差があった(図12)。
 
【購入金額および購入量】
 総務省「家計調査」によると、2014年5月の1世帯当たりの砂糖に係る支出金額は、94円(前年同月比15.3%安、前月比19.0%高)となった(図13)。また、同月の1世帯当たりの砂糖の購入数量は、385グラム(前年同月比18.1%減、前月比11.0%増)となった(図14)。支出金額および購入数量ともに、直近3年間で最低の水準となった。これは、消費税の増税に伴う駆け込み消費の反動が原因であるが、5月の支出金額および購入数量ともに4月と比較すると回復傾向にあることから、駆け込み消費の反動の影響も落ち着きを取り戻しつつあると考えられる。
 
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713



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