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砂糖類の国内需給

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最終更新日:2014年11月10日

砂糖類の国内需給

2014年11月

調査情報部、札幌事務所

1.需給見通し

 農林水産省は、「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」(昭和40年法律第109号)により、四半期ごとに砂糖および異性化糖の需給見通しを公表している。9月に「平成26砂糖年度における砂糖及び異性化糖の需給見通し(第1回)」を公表した。その概要は以下のとおりである(詳細は2014年10月号参照)。
 

2. てん菜の生産見込み

生産量は前年産から増加の見込みも、作付面積は依然として減少傾向
 北海道農政部生産振興局農産振興課は、9月26日に「平成26年産てん菜の生産見込数量(平成26年8月20日現在)」を公表した。

 作付面積は、5万7234ヘクタール(前年産比1.6%減)と、前年産から954ヘクタール減少する見込みとしている(表3)。地域別に見ると、道南地域は1606ヘクタール(同4.6%増)と、前年産と比べ微増するものの、その他の地域はいずれも前年産を下回る見込みであり、道東北地域が4万8714ヘクタール(同1.8%減)、道央地域が6914ヘクタール(同2.1%減)の見込みとしている。

 一方、1ヘクタール当たり収量は63トン(同6.8%増)と、前年産から4トン増加する見込みで、これにより生産量は360万3000トン(同4.9%増)と、前年産から16万8000トン増加する見込みとしている。これは直近5カ年の平均値に比べて、1ヘクタール当たり収量は9.8%高く、生産量は3.0%高いものとなっている。

 今年は融雪が早く、作業がおおむね順調に進んだことから、移植期は平年よりもやや早かった(十勝:4月30日頃(平年より早3日)、オホーツク:5月7日頃(平年より早2日))。

 十勝地域での凍霜害(4月下旬)やオホーツク地域での豪雨と強風(5月中旬)の影響により、一部のほ場ではてん菜の枯死などの被害が見られたものの、6月以降は気温、日照時間ともおおむね良好に経過したため、生育は順調である。(札幌事務所)
 

3. 異性化糖の移出動向

9月の移出量は同月の移出量としては直近3年間で最低水準
 2014年9月の異性化糖の移出数量は、5万5960トン(前年同月比13.2%減、前月比24.1%減)と、前年同月および前月を下回る水準となり、9月の移出量としては直近3年間で最低水準となった(図1)。
 
 同月の規格別の移出量は、次のとおりであった(図2)。

果糖含有率40%未満 337トン(前年同月比22.3%増、前月比6.8%増)
果糖含有率40%以上50%未満 1万6642トン(同1.7%減、同6.5%減)
果糖含有率50%以上60%未満 3万7850トン(同16.5%減、同27.3%減)
果糖含有率60%以上 1131トン(同40.1%減、同68.1%減)
 

4. 輸入動向

【分みつ糖の輸入動向】
8月の輸入量は前月から大幅に減少

 財務省「貿易統計」によると、2014年8月の分みつ糖の輸入量は、10万8367トン(前年同月比3.7%増、前月比35.9%減)と、前月から大幅に減少した(図3)。輸入先国は3カ月連続で、豪州、タイ、米国の3カ国であった。

 2014年8月の国別の輸入量は次のとおりであった(図4)。

タイ 7万1821トン (前年同月比161.8%増、前月比0.6%増)
豪州 3万6496トン (同22.5%減、同62.6%減)
米国 50トン (同92.3%増、同72.4%増)
 
 2014年8月の1トン当たりの輸入価格は、4万4519円(前年同月比4.9%安、前月比3.1%安)となった(図5)。

 同月の国別の1トン当たりの輸入価格は、次のとおりであった。

タイ 4万3589円 (前年同月比4.5%高、前月比1.6%安)
豪州 4万6196円 (同0.5%安、同1.8%安)
米国 15万5780円 (同2.8%安、同5.1%安)
 
【含みつ糖の輸入動向】
8月の輸入量は前年同月および前月から大幅に増加

 財務省「貿易統計」によると、2014年8月の含みつ糖の輸入量は、505トン(前年同月比163.0%増、前月比71.2%増)と、前年同月および前月から大幅に増加し、8月の輸入量としては直近3年間で最も多かった(図6)。輸入先国は、中国、タイ、コスタリカ、フィリピンの4カ国で、中国が全体の84.6%を占めた。

 同月の国別の輸入量は次のとおりであった(図7)。

中国 427トン (前年同月比28倍、前月比57.0%増)
タイ 42トン (同100.0%増、同100.0%増)
コスタリカ 20トン (前年同月および前月輸入実績なし)
フィリピン 16トン (同15.8%減、前月輸入実績なし)
 
 8月の1トン当たりの輸入価格は、11万3558円(前年同月比9.7%安、前月比1.9%高)となった(図8)。

 国別の1トン当たりの輸入価格は、次のとおりである。

中国 11万1248円 (前年同月比26.5%安、前月比0.4%高)
タイ 8万1429円 (同5.6%安、同6.3%安)
コスタリカ 15万9400円 (前年同月および前月輸入実績なし)
フィリピン 20万2250円 (同16.1%高、前月輸入実績なし)
 
【加糖調製品の輸入動向】
8月の輸入量は前月から大幅に減少

 財務省「貿易統計」によると、2014年8月の加糖調製品の輸入量は、4万2357トン(前年同月比7.9%減、前月比17.5%減)と、前月から大幅に減少した(図9)。

 品目別の輸入量は、次のとおりであった。

ミルク調製品 1万1512トン (前年同月比13.5%減、前月比22.2%減)
ソルビトール調製品 8871トン (同11.1%減、同12.1%減)
ココア調製品 6693トン (同5.1%減、同20.2%減)
その他調製品 6651トン (同5.9%減、同8.9%減)
調製した豆(加糖あん) 5056トン (同3.7%減、同16.5%減)
穀粉調製品 3540トン (同8.9%増、同24.3%減)
コーヒー調製品 34トン (同51.1%減、同0.5%減)
 

5. 価格の動き

【市場価格】
 9月の砂糖の上白糖大袋価格(日経相場)は、東京は1キログラム当たり185〜186円、大阪は同186円、名古屋は同189円と、前月と同水準で推移した。9月の異性化糖の大口需要家向け価格(果糖分55%、東京、タンクローリーもの)は、1キログラム当たり140円〜141円の水準で推移した。

【販売価格】
 日経POSデータの小売店販売価格調査によると、9月の小袋のスーパーにおける平均小売価格は、以下のとおりであった。

上白糖 183.1円 (前年同月比6.0円安、前月比0.6円安)
グラニュー糖 223.8円 (同1.4円高、前月同)
三温糖 217.7円 (同3.3円安、同0.7円高)

 上白糖の販売価格を地域別に見ると、北海道、関東など、中部において前月から価格が上昇した(図10)。

 最も安かったのは関東などの168.2円(前月比3.2円安)で、最も高かった中国・四国の200.6円(同0.6円安)と比較すると、32.4円の価格差があった。関東などでは、2013年12月(167.2円)以来となる160円台となった。
 
 グラニュー糖の販売価格を地域別に見ると、北海道と中部で上昇したが、その他の地域ではおおむね前月と同水準で推移した(図11)。最も安かったのは北海道の184.4円(前月比2.3円高)で、最も高かった関東などの240.3円(同1.9円安)と比較すると、55.9円の価格差があった。
 
 三温糖の販売価格を地域別に見ると北海道、関西、中国・四国、九州で上昇した。一方で東北では下落した。その他の地域では前月と同水準で推移した(図12)。最も安かったのは中部の204.9円(前月比0.2円安)で、最も高かった北海道の237.3円(同1.8円高)と比較すると、32.4円の価格差があった。
 
【購入金額および購入量】
 総務省「家計調査」によると、2014年8月の1世帯当たりの砂糖に係る支出金額は、95円(前年同月比1.0%安、前月比6.9%安)となった(図13)。また、同月の1世帯当たりの砂糖の購入数量は、486グラム(同1.7%増、同14.4%増)となった(図14)。
 
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713



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